「令和8年度出雲地区社会教育関係者研修会」が9月18日、横田コミュニティセンター(奥出雲町横田)で開かれ、関係者約40人が参加した。主催は島根県教育庁社会教育課と出雲地区社会教育委員連絡協議会。
同研修会は、社会教育委員や公民館、コミュニティセンター、地域自主組織の関係者、社会教育士などが一堂に会し、資質向上や関係者同士のネットワークづくりを目的に開催。出雲地区の市町を会場に毎年開いており、昨年度は飯南町、今年度は奥出雲町で開催した。
午前は初めに、奥出雲町農業振興課農業遺産推進室長の谷山貴宣さんが、昨年世界農業遺産に認定された「たたら製鉄を再適用した奥出雲地域の持続可能な水管理及び農林畜産システム」について、認定までの経緯や資源循環などについて話した。
続いて、奥出雲町社会教育委員の長谷川勝一さんが「残したいふるさと阿井の活動 ~子牛品評会~」と題し、ふるさと教育の実践事例を発表。旧阿井小学校で児童が牛飼い農家から話を聞いたり牛舎を見学したりして和牛について学ぶ「和牛共進会」の取り組みを紹介した。
長谷川さんは「地域で子どもたちを育てる意識と覚悟を持ち、子どもたちを巻き込んだ事業や取り組みを今後も検討していきたい。この町に住んでいても、年を重ねても、未知の世界がまだまだたくさんある。私たち自身が常に学び続け、新しい発見を楽しめる存在でありたい」と話した。
その後、「地域資源を生かしたまちづくりのための一歩」をテーマにグループワークを実施。参加者は市町ごとに色分けした付箋に、自分の立場からできることを書き出し、グループ内で共有した。
会の運営に携わった奥出雲町教育委員会の堀江徹さんは、「世界農業遺産を軸に、『持続可能』を意識し、ふるさと教育や地域の社会教育活動を研修内容に取り入れた」と説明。地域で活動する人たちの思いや取り組みに触れ、参加者がそれぞれの地域での「第一歩」を考えられる研修を目指したという。
堀江さんは「『楽しそうだな、面白そうだな』という、社会教育の根底にあるような心が皆さんに伝わったことが、奥出雲町としてもうれしい」とも話した。