雲南の和銅生産たたら体験施設(雲南市吉田町吉田)で9月15日・16日の2日間、地元の吉田小学校と田井小学校の5・6年生による「小だたら操業」が行われた。協力は鉄の歴史村地域振興事業団。
市内吉田町にある両校の5・6年生は2年をかけて、木炭焼き、砂鉄採りから、たたら操業、鍛冶工作までの一貫した鉄及び鉄器の製造を体験。最後に自分オリジナルのペーパーナイフを作り、卒業の記念にしている。今年の5・6年生も、昨年木炭焼きを行い、今年春に砂鉄採りを体験した。
1日目は、午前の3時間余りを使って炉を作った。同事業団の小林憲生さんの指導で、耐火れんがの土台の上にれんがを積み上げながら、内側に自分たちでこねた粘土を塗っていく。途中までレンガを積むと、炉内に空気を入れるパイプを取り付ける。小林さんから「炉内がちょうどよく燃焼するように26度の角度に取りつけて」と指示されると、児童たちが分度器を見ながら慎重に角度をつけていった。全部で12段の耐火レンガを積んで炉が完成した。
2日目は、朝8時から炉に木炭を投入し送風機で炉内に空気を送りながら炉内の温度を上げていく。9時過ぎに初めて砂鉄を投入。以降おおよそ15分ごとに木炭2キロと砂鉄1キロを炉内に投入していった。小林さんが炉の上に着けた煙突から中を見ながら「ここまで木炭が下がってきたら、次の木炭を投入しよう」と声をかけられ、児童たちも時々煙突をのぞき込み、タイミングが来ると、小林さんの合図で児童が代わりばんこに木炭と砂鉄を投入した。
14時に予定の木炭と砂鉄を投入し終わり、15時45分過ぎから炉内への送風を止め、鉄の塊である(けら)出しを始めた。子どもたちが耐火れんがを、一つ一つ道具を使って外していくと、中から真っ赤に燃えた木炭が出てくる。それを小林さんと助手のスタッフで取り除き、次の段のれんがを外していく。最後に、炉の下の方から真っ赤に燃えたが出てきた。
鉄造りを体験した児童は「大変だったけど、どうやって鉄を造るのかが分かった。楽しかった」と話していた。