見る・遊ぶ 学ぶ・知る

雲南・菅谷たたら山内で子ども向け体験会 復刻した「小鉄舟」で砂鉄採取

「小鉄舟(こがねぶね)」に大きなひしゃくで川の水を流す子どもの様子

「小鉄舟(こがねぶね)」に大きなひしゃくで川の水を流す子どもの様子

 雲南の菅谷たたら山内(雲南市吉田町菅谷)で8月2日、夏休み子ども体験「小鉄舟(こがねぶね)をつかってカナジ体験」が開かれ、子ども7人と保護者4人のほか、ボランティアスタッフ6人を含む計23人が、たたら製鉄を支えた砂鉄採取の仕事を体験した。主催は鉄の歴史村地域振興事業団。

[広告]

 会場となった菅谷たたら山内は、大正時代までたたら操業が行われ、関連施設が国の重要有形民俗文化財に指定されている施設。当日は施設見学の後、「カナジ」とも呼ばれた砂鉄採取に携わった人々の役割や、「カンナ流し」と呼ばれる採取方法について学び、江戸時代末期に使われていた「小鉄舟」を復刻した道具を使って砂鉄採取に挑戦した。

 小鉄舟は、川や浜辺で砂鉄を採るために使われた木製の道具。子どもたちは水を流しながら砂と砂鉄をえり分ける作業に取り組み、最後は磁石も使って砂鉄を集めた。

 同事業団事務局長の岩城こよみさんは「小鉄舟は江戸時代末期から使われており、このほど復刻した。国内でも珍しい道具であり、雲南市では初めて使う機会だったので、ぜひ子どもたちにも体験してもらいたいと思い企画した」と話す。当日の運営には、雲南市の「たたら文化伝道師検定」の合格者らもボランティアとして参加した。

 東京から妻の実家への帰省に合わせて参加した国松崇さんは「夏休みなので子どもたちに何か体験をさせたいと思っていた。たたらは有名なので、この機会に触れさせたいと思い参加した。子どもたちは最初は水に入るのを嫌がっていたが、入ったら出てこないほど楽しんでいた」と振り返る。息子の勇さんも「楽しかった。いっぱい砂鉄が取れた。ここにこんなに砂鉄があることが分かった」と喜ぶ。

 出雲市から母親と妹と参加した井上陽太さんは「昨年は参加したかったけど満員だった。昔の人と同じようにして砂鉄を採ることができて貴重な経験になった」と話し、妹の七海ちゃんは「小さい船みたいな道具に水をかけるだけで砂と砂鉄を分けて採ることができた。砂鉄がたくさん採れて、最後には磁石なしでも集められて楽しかった」と話していた。

 岩城さんは「予想以上に子どもたちが飽きることなく夢中になって砂鉄を採っていた。思っていた以上に関心が高かったので、来年の夏も同様の企画を開催できれば」と意気込む。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL