暮らす・働く 学ぶ・知る

飯南でマシンガンズ滝沢さんの講演会 清掃現場から分別の大切さ伝える

会場と軽妙なかけ合いをしながら講演する滝沢さん

会場と軽妙なかけ合いをしながら講演する滝沢さん

 飯南の来島交流センター(飯南町野萱)で8月22日、ごみ収集の仕事や分別について考える「~私たちのまちを支える清掃の仕事~ マシンガンズ滝沢さん特別講演会」が開かれ、町内外から100人余りが来場した。主催は、飯南町を拠点にごみ収集事業を行う「いいなん」。

[広告]

 同社は、地域の生活インフラを支える清掃の仕事への理解を深めてもらうとともに、ごみや環境について「楽しく・面白く」考える機会をつくろうと今回の講演会を企画。少子高齢化や人口減少が進む中、同社が「地域を元気に、そして明るくする存在でありたい」との思いも込めた。

 当日は、お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんが、芸人として活動する傍ら、子どもの誕生を機に清掃会社で働き始めた経験をもとに、ごみ収集の現場で感じたことを紹介した。

 冒頭でテーマとなったのが、生ごみに含まれる水分。収集スタッフの間で「ゴミ汁」と呼ぶ水分が、収集車でごみを圧縮する際に飛び散り、作業員や周囲を汚すことがあると説明。「生ごみをしっかり絞ることで、作業員への負担を減らすだけでなく、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えられるほか、ごみの重みで増加する運搬費や焼却時の燃料消費にも影響する」と呼びかけた。

 家庭でできる生ごみの減量方法としてコンポストも紹介。プランターに黒土を入れてベランダで生ごみを処理する方法を実践例として挙げ、「生ごみも臭いも減るのでぜひ検討してほしい」と話した。

 ごみの量についても紹介。収集車1台に入るごみは約2トン、袋にして約900個に相当し、東京では一日に6回満杯になるほどだという。ごみは焼却してもなくなるわけではなく、最終処分場の容量にも限りがあることを説明。普段何気なく捨てている「ごみ」も、分別して回収することで再利用可能な資源になると説明した。

 続くトークセッションでは、ゲストの飯南町オフィシャルアンバサダー 古原徹さんが、しじみの殻を使ったタンブラーや、和菓子の製造過程で生まれ廃棄されていたよもぎの茎を利用したクラフトビールなど、資源再利用の事例を紹介した。

 パネルディスカッションでは、地域の事業者や高校生らも加わり、災害時のごみや資源循環について意見を交わした。「捨てる」という言葉に代わる表現について会場から意見が出ると、先にいる人の存在を感じられるような「渡す」などの言葉の可能性についても話が広がった。

 最後に塚原隆昭飯南町長が、参加者による活発な意見交換と、エッセンシャルワーカーである清掃事業に関わる職員らへの感謝を述べると共に、町民へ資源回収について理解と協力を呼びかけるあいさつで閉会した。

 出雲市から訪れた薄井凰華さんは「今まではごみについて意識することは少なかったが、分別の大切さが分かり、これからも続けようと思った。印象的だったのは、ごみ汁など回収の大変さ。その大変な中にも、ごみの量や内容から現状がリアルに分かる点など、面白そうだと思った」と話し興味を示した。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
ALL