人手不足が深刻化する中、地域企業がこれからの人材活用やAIの導入について考えるセミナー「人手“不在”時代に備える、地域企業の新生存戦略」が8月19日・20日の2日間、雲南市木次町の斐伊交流センター(雲南市木次町里方)で開かれた。主催はSOLDOUTと雲南市。
「AI」と「多様な人材」のかけ合わせをテーマに、企業が限られた人材を生かしながら業務の効率化や組織づくりを進めるための考え方を紹介。2日間で32社55人の経営者や現場管理者らが学んだ。人手不足を単純な採用の問題として捉えるのではなく、現在いる人材の力を引き出すことや、AIを業務に取り入れることで新たな可能性を生み出す方法などに耳を傾けた。
第1部「人手不足時代の人材活用戦略」では、Surupami社長の北条友美さんが登壇。「『採れない』時代に、今いる人・地域人材・多様な働き方をどう戦力化するか」をテーマに、AI時代の組織の捉え方や、社員が自発的に学ぶ組織づくりについて解説した。育児や介護などさまざまな事情を抱える人へのインタビューやアンケートに基づく数字を紹介しながら、働き続けられる環境づくりや、一人一人のキャリアを支援することで、人材は確保できると訴えた。
第2部は「AIの概要で終わらない!業務自動化 実演セミナー」。博報堂DYグループのソウルドアウトAIソリューションチームの小山凜人さんが登壇し、Claudeなどの生成AIを使った業務改善について実演した。紙資料の作成や見積、日報、議事録、広報など、日々の業務を例に、AIを実際の仕事に落とし込む手順やリスクの回避方法を紹介。参加者もその場で生成AIを使い、業務を効率化する方法を体験した。
人材の確保が難しくなる一方、生成AIの活用が急速に広がる現在。今回のセミナーは、「人が足りないから採用する」という従来の発想だけではなく、地域にいる多様な人材とAIを組み合わせ、限られた人材で企業の力を高めるという、新たな地域企業の在り方を考える機会となった。