雲南の夏を締めくくる「掛合(かけや)えびす祭り」が8月20日、かけや酒蔵資料館(雲南市掛合町掛合)前の通りで行われた。
日露戦争の凱旋(がいせん)祝いの飾り付けとして始まった掛合一式飾りは、制作そのものが重労働であることから昨年途絶えたが、今年は掛合中学生が皿などを使って飾り付けたキャラクターを通り沿いに展示した。
当日は17時から、「えびすさん」が祭られている同館前に、青と赤の法被を着た子どもたちが集まった。神主が「えびすさん」と子どもみこしんもおはらいすると、テングが先導して、男児が子どもみこしを、女児がタイの飾りを引いて通りを練り歩いた。獅子舞も行列に加わった。通り沿いの民家からみこしを見に出てきた住民が祝儀を渡すと、一緒に練り歩いている酒だるから日本酒を振る舞った。
19時前には、たくさんの人たちが「掛合太鼓」のパフォーマンスが行われる広場の前に集まってきた。19時、掛合小学校4・5・6年の40人余りがおそろいの法被を着て、「はやしこ太鼓」を披露した。夏休み中も練習を積み重ねてきたといい、手の皮がむけた子どもが絆創膏を貼る場面もあった。パフォーマンスが終わると大きな拍手が沸き起こり、アンコールに応えて同じパフォーマンスをもう一度披露した。
次に登場したのは、日本太鼓全国大会に出場した掛合中学校の生徒23人。「八重滝」に加えて、全国大会での課題曲など計3曲のパフォーマンスを披露した。最後は、掛合太鼓保存会の19人がパフォーマンスを披露し、それぞれ大きな拍手が贈られていた。
20時からは、大田市の土江子ども神楽団が神楽を披露。「塵輪」「恵比寿」「大蛇」を1時間30分ほどかけて見事に演じた。同神楽団は、今残っている神楽面の年代から推測すると約300年の歴史があるといわれている。明治の時代には盛んに舞われていたようだが、戦争で中断、平成になると少子化で休止になっていたが、2000(平成12)年に復活したという。
街なかには商工会青年部が飲食コーナーを設け、焼きそばやビールを販売。かき氷、たこ焼きなどの夜店や雑貨を売る店などが出店。夜遅くまで子どもたちや地域の人たちでにぎわった。