「雲南市民で童謡を歌おう会」の20周年を記念した「童謡を歌って楽しむ感謝の集い」が9月5日、チェリヴァホール(雲南市木次町)で開かれ、会員含め約160人が参加した。
同会は、童謡を通じて世代を超えた交流や地域のつながりを育もうと活動を続けてきた。この日は冒頭、参加者全員で「雲南市の歌」を合唱。
白根三代子会長はあいさつでは同会が発足した経緯にも触れ、「当時市長だった速水さんに声をかけていただき、故・景山道隆初代会長や雲南市文化協会会長の須山守さんらに支えていただきながら始まった」と振り返った。
発足の背景には、童謡を通じて大人から子どもまでが優しい気持ちを育んでほしいという思いがあったとし、「その思いをくんで20年やってきた。それは各団体の役員や事務局の尽力、何より会員の皆さんが集って歌ってくださっているおかげで続けることができた」と感謝の言葉を口にした。さらに「これからも子どもから大人まで歌って、心を育んでいきましょう」と呼びかけた。
来賓として石飛厚志雲南市長も出席。「童謡は日本の原風景を歌うものが多いが、私にとっては母や家族の思い出と切り離せない」と語り、同会が童謡を通じて家族だけでなく地域のつながりも育んでいることを喜んだ。
続いて8団体がステージに立ち、それぞれ趣向を凝らした合唱を披露。名前の通り「ふだん着」で発表し歌が日常に根付いている様子が伺える団体や、そろいの衣装で声を合わせる団体も。イラストパネルで情景を伝える工夫をしたり、つけ耳や振り付けを取り入れ会場を沸かせる団体もあった。参加者はそれぞれの発表に聞き入り、温かい拍手を送った。
ゲストコーナーでは、木管・金管・打楽器によるアンサンブルグループ「にぎやかし隊」が演奏。「りんごの唄」「少年時代」「おもちゃのチャチャチャ」「川の流れのように」などを披露し、会場では時折口ずさみながら歌声に聞き入る様子が見られた。
最後は全員で「故郷」を合唱。斐伊童謡を歌う会の深田米子さんは感想で「歌って楽しいなと再確認できた。会の名前の通りだと改めて実感した」と笑顔を見せた。
子どもを抱きながら家族3人で参加した宮本裕司さんは、2団体をかけ持ちしてステージに立った。「親子3人でそれぞれの会に練習から参加してきた。1歳の息子も歌が大好きで、皆さんの歌声を毎回全身で楽しんでいた。この会に参加できたことで、雲南の文化や歴史を肌で感じながら、歌い継がれてきた思いに触れることができ、家族皆とてもうれしく思っている。子どもたちに童謡を歌い継ぐ機会が少なくなっていると聞くので、今後は子育て世代との交流もさらに期待したい」と話した。