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飯南・琴引山頂で神在月に演奏会 二胡とキーボードの神音にコーヒーも

琴引山頂で、コトビキブレンドのコーヒーを片手に、二胡とキーボードの演奏に聞き入る参加者たち

琴引山頂で、コトビキブレンドのコーヒーを片手に、二胡とキーボードの演奏に聞き入る参加者たち

 飯南の琴引フォレストパークスキー場(飯南町佐見)から琴引山頂で10月14日、「神在月琴引山神音ハイク」が行われた。地元飯南、雲南、奥出雲などに加え広島から20人を超える人たちが、神在月の琴引山頂でmountcoffee山本昇平さんのコトビキブレンドコーヒーを飲みながら、タケウチフミノさんの二胡と野村彰浩さんのキーボードの生演奏を楽しんだ。

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 旧暦10月は日本中の神様が出雲大社に集まることから、神が留守をする地域では10月を神無月と呼ぶが、出雲地方では神在月と呼ばれる。日本中の神様は琴引山の山頂を目指して集まり、その後神戸川に沿って下って出雲大社に至ると言われる。

 「神が集う神在月の琴引山頂で演奏したい」と二胡奏者のタケウチフミノさんが考え、Cafe&gallery鐘や(飯南町野萱)が協力して企画した。タケウチさんは、広島出身。エリザベート音楽大学でクラシックを学んだ後、民族音楽と出合い、アイリッシュフィドルや二胡を習い、民族音楽やオリジナルを軸とした演奏活動を行っている。チベットの山や剣岳での演奏の経験も。

 当日は9時30分に、琴引フォレストパークスキー場駐車場に集合。参加者はゲレンデを上って佐見ルートから頂上を目指した。タケウチさんと野村さんはそれぞれの楽器を背負い、キーボード用のバッテリーも片手に参加者と一緒に上った。

 1時間30分ちょっとで山頂下広場に着くと、タケウチさんが「ここには神様はいない」と山頂での演奏を希望。参加者が琴弾山神社に参拝し、山頂下広場で鐘や特製の弁当を楽しんでいる間、タケウチさんと野村さんは山頂で音合わせをしたり楽曲の打合せをしたりした。

 鐘や特製の弁当を楽しんだ参加者は「お米がおいしい」「みそにぎりのみそが絶品」などと話した。参加者が食事を終えて山頂に集まると、山本さんがコトビキブレンドをドリップして山頂に運び、参加者にコーヒーを振る舞った。参加者は壮大な景色の中コーヒーの香りなどを楽しんだ。

 12時30分に演奏がスタート。最初の曲、チベットの民族音楽「イイナムザスキッポー」をタケウチさんが二胡で、野村さんがキーボードで演奏した。2曲目となるアイルランドの「神々の山」の演奏を始めると、急に風が強くなり、空に黒い雲がかかって時折雨も降り出し、慌ててキーボードを雨用のカッパで保護する一幕も。その後も野村さん即興の演奏と、最後に「千里草原をかける」を、二胡とキーボードで演奏した。

 最後にタケウチさんが「似たような体験の日が他にもあるように思うが、今日のこの機会は短い一生で一度しかない。山頂からの壮大な景色の中で二胡の響きが神の存在を感じさせる」と話した。山頂は参加者からの暖かい拍手に包まれた。

 13時45分くらいから下山を始め、14時30分にはスキー場駐車場へ帰着。すると、野村さんが大きすぎて山頂に持って上がれなかったキーボードで演奏を始め、タケウチさんがフィドルで合わせ共演が始まった。帰路を急ぐはずだった参加者はしばらく駐車場での演奏会に聞き入っていた。