「奥出雲町中学校職場体験学習」が10月6日~8日、奥出雲町内の事業所で行われ、仁多中学校と横田中学校の3年生計78人が参加した。
職場体験は以前から各中学校で行ってきたが、2017(平成29)年度からは両校と町教育委員会、地域の事業所が連携する町ぐるみの取り組みとして実施している。生徒が実際の仕事や地域で働く人との交流を通じて勤労観や職業観を育み、地域社会への理解を深めることなどを目的とする。
体験先は飲食、小売、製造、農林、福祉、保育、観光など幅広い分野にわたる。生徒たちは各事業所で従業員の指導を受けながら仕事に取り組んだ。
「よこたこども園」では5人の生徒が保育活動やサツマイモ掘り、散歩などの園外活動の同行、給食の見守りなどを体験。園児の目線に立ちながら、一緒に活動した。
そば店「一風庵」では、営業中の接客やレジ打ちなどを体験。生徒は、普段は学校にいる時間帯に多くの客が訪れることに驚いたという。現金やクレジットカードなどの支払い方法や割引券への対応に苦労し、レジ業務の難しさを実感していた。一方で店主は、生徒の仕事を覚える早さや吸収力の高さに驚いたといい、「お客さんが多い時期だったので、大きな戦力になってくれた」と話す。
岩田農園では、草刈りや袋詰めなどを体験。自宅で普段から農作業を手伝うという生徒は「家で手伝うのと仕事として取り組むのとでは大変さが違った。これを毎日続けるのはとても大変だと思った」と振り返る。休憩中には従業員と学校生活などについて談笑し、仕事以外の話もできたことが楽しかったと笑顔を見せた。
生徒たちは、体験先で働く人へのインタビューも行った。「横田マルヰガス」では給油時の車の拭き上げなどに取り組んだほか、「どのような思いで仕事に取り組んでいるか」「あなたにとって働くとは何か」などと質問。従業員と笑顔で言葉を交わし、仕事に対する思いや考え方に耳を傾けた。
「横田蔵市」では商品の品出しやクリーニング品のタグ付けなどを体験。同店では例年3人程度の生徒を受け入れている。自身が入社する前から受け入れが続いているという従業員は「体験で得た学びを、今後の進路や地域での活動に生かしてもらえれば」と期待を寄せる。
体験後は各中学校で報告会を開き、生徒が職場体験で学んだことや感じたことを発表する予定。