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雲南で「焼玉発動機」の運転会 愛好家が40台持ち寄り音や匂い楽しむ

集まった愛好家に声をかける市場弘一さん(右)

集まった愛好家に声をかける市場弘一さん(右)

 雲南の加茂文化ホール「ラメール」(雲南市加茂町宇治)の駐車場で5月10日、焼玉(やきだま)発動機の運転会が開かれた。主催は島根焼玉発動機遺産保存研究所(三刀屋町三刀屋)。

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 焼玉発動機は、シリンダーヘッドに「焼玉」と呼ばれる球状の鋳鉄製気化器を配置し、外部から加熱して燃料を爆発させる、20世紀初頭に普及した単純な構造の2ストローク内燃機関。

 当日は、同研究所長の市場弘一さんが個人的に所有する30台のさまざまな焼玉発動機を持ち込んだほか、高知県発動機研究会で古いメーカーの歴史調査や古いエンジンのレストアを手がける森下泰伸さんも米国製の愛機を持ち込むなど、計40台の焼玉発動機が集まった。

 森下さんは「大正末期から昭和の初期にかけて輸入された、この米国製の発動機を日本各地のメーカーが模倣して焼玉発動機の製造を始めた。米国製は大型だったので、日本のそれぞれの地域のメーカーが小型化に取り組んだ。『焼玉』を加熱するのに炭火を用いる小型発動機を作っていたのは島根のメーカーだけ」と話す。

 市場さんは、愛好家の仲間と一緒に、エンジンを一つ一つ動かした。気化器の焼玉が熱くなるのに時間がかかり、なかなか動かないものもあり、動き始めると周りにいた愛好家や見学者から拍手が湧いた。

 開会のあいさつで、森下さんは「今日集まった発動機はどれも、昭和の初期の農業を支えたもので、大変貴重。宝物として大切に保存・維持をしてほしい」と呼びかけた。

 当日は隣の会場で山陰クラシックカークラブのイベントも行われており、昭和の旧車を見に訪れた多くの人たちが、焼玉発動機の音や匂いを楽しんだ。

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