雲南のチェリヴァホール(雲南市木次町里方)で10月18日、女声コーラス「ライジングサン」による「オータムコンサート」が開かれた。8年ぶりとなる公演は、用意された130席分のチケットが完売。会場にはメンバーの家族や友人、市内の姉妹合唱団のメンバーらが集まり、美しい歌声に耳を傾けた。
ライジングサンは、寺領小学校のPTAをきっかけに結成され、今年で31年目を迎える。現在は市外からの加入者もおり、地域を越えて活動を続けている。コロナ禍などの影響で開催が途絶えていたコンサートが、今回久しぶりに実現した。長年の活動を通じて育まれてきた歌声を、再び観客に届ける機会となった。
公演は2部で構成。第1部では、おそろいの淡いピンク色の衣装に身を包んだメンバーが登場。「大人のラブソング」をテーマに、「駅」「ラストダンスは私に」などを披露。田中義浩さんの指揮と菅原史子さんの伴奏に合わせ、息の合った歌声を届けた。今回は全ての曲を暗譜し、楽譜を持たずに一曲一曲を丁寧に歌い上げた。
第1部の終盤には、観客も一緒に「大きな古時計」「冬の星座」を合唱。曲にまつわるクイズも交え、歌うだけでなく楽曲の背景にも触れる時間となった。客席からも歌声が重なり、出演者と観客が一緒に歌を楽しんだ。休憩時間のティータイムには、メンバーや来場者同士が歓談し、「開催おめでとうございます」と祝福する声も聞かれた。
第2部では、色とりどりのドレスに衣装を替えて登場。「響く」をテーマに、アカペラなどを披露。第1部で観客と歌った2曲も、今度は伴奏なしで歌った。「ピアノの音色に支えられた合唱とは異なり、一人一人の声が重なり合うことで生まれる豊かな響きが印象的だった。同じ曲でも演奏方法によって違った表情を楽しめる、コーラスならではの魅力が感じられた」と話す人もいた。
一曲終わるごとに盛大な拍手が送られ、終盤には指揮者と伴奏者へ感謝を込めた花束が贈られた。全プログラム終了後にはアンコールの声が上がり、「時の流れに身をまかせ」を披露。この曲は8年前から練習を重ね、お披露目の日を待ち続けていたという。長い年月を経て届けられた一曲が、コンサートの最後を飾った。
終演後には「すてきだった」「きれいだった」などと感想を伝え合う姿が見られた。長年歌い続けてきたメンバーの思いと、それを温かく見守る人々の心が重なり、会場は温かな余韻に包まれた。