奥出雲町追谷地区の棚田(奥出雲竹崎)をライトアップする「たたらの灯」が9月26日、始まった。今年で9年目を迎える。
追谷地区には、たたら製鉄の原料となる砂鉄を採取する「鉄穴(かんな)流し」に由来する棚田が広がる。同地区の棚田は、日本農業遺産に認定された「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」と、世界農業遺産に認定された「たたら製鉄を再適用した奥出雲地域の持続可能な水管理及び農林畜産システム」を構成する景観の一つ。
ライトアップでは、棚田に明かりをともし、立体的な棚田を夜の暗がりの中に浮かび上がらせる。初日の26日には屋台テント村を設け、ラーメンやフランクフルト、おこわなどを販売。ステージでは、「山陰のすーさん」として親しまれるすやまとしおさんがスペシャルライブを披露し、歌やトークで会場を盛り上げた。20時からは約100発の花火が打ち上げられ、来場者が夜空を見上げた。
奥出雲産の仁多米を使ったおにぎりを提供する「おにぎりカフェうめ乃」が横浜市から出店。スタッフは、今回の出店で米の作り手や追谷地区の住民と直接交流できたことを喜び、「おいしいお米をもっと広めたい。関東でも仁多米の魅力を伝えていければ」と話す。
実行委員長の加納信夫さんは「始めた頃は地元の人が多かったが、SNSなどの影響もあり、今では町外や県外からも来てもらえるようになった。ライトアップの期間に合わせて、わざわざ追谷地区を訪れてくれる人もいる。来年はもっとすごいことができれば」と話す。
点灯時間は18時ごろ~21時。10月24日まで。