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世代交代進む雲南・民谷の里山で10年目の「草刈り応援隊」 大学生も

初めて参加した島根大で農業経済を学ぶ尾山結さんが田んぼを知り自然を知るメリットを話した

初めて参加した島根大で農業経済を学ぶ尾山結さんが田んぼを知り自然を知るメリットを話した

 雲南・民谷の市民団体「里山照らし隊」の拠点(雲南市吉田町民谷)で5月30日、10周年となる今年第1回目の草刈り応援隊を行い、地域内外から計47人が参加した。

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 民谷地区は雲南市の中で標高が最も高い600メートルほどの場所にあるため昼夜の寒暖差が大きく、米作りに適した地域。同地区の農家が営農組合を作り、共同して米作りを続けているが、近年は人口減少で田んぼを残して都市部に移住する人もいて不在農家も5軒ある。これら不在農家の田んぼでも米作りを続けるためには、年3回行う必要のある畔(あぜ)の草刈りが最も大変な作業となるという。

 10年前から、その草刈りをイベント化。都市部の人たちに草刈りを手伝ってもらう代わりに地域の人たちが昼食を振る舞い、できた米の一部をもらう「草刈り応援隊」を始めた。都市部からの参加が年々増え、今年は島根大学の学生が友人5人を誘って参加した。

 誘われて初めて参加したという、同大で農業経済を学ぶ尾山結さんは「農業経済は経済以外にも自然や農業について学べるので好き。草刈り応援隊は、都市部の人が農業や自然を知る機会になるし、農家の人にもマンパワーが補えるので、双方にとって良い取り組み」と話す。

 地域の人と三刀屋高校掛合分校の生徒が用意した昼食を食べた後には、10周年ということで、受け入れる地域の人たちと地域外から参加した人たちで座談会を開いた。地域の人たちからは、現在の地域の現状を紹介したほか、これまで草刈り応援隊を続けている思いを話し、参加者の人たちに「皆さんが、この地域に何ができるかを聞かせてほしい」と呼びかけた。

 参加者では、都市部の子どもを地域で受け入れるプログラムを企画・実施している男性が「この民谷でもプログラムが実施できるといいと思う」と話し、6月後半に東京から友人が何人も来るという女性は「観光資源として農業体験をするか、地域の案内をしてもらえるなら連れてくる」と前向きな姿勢を示した。

 同隊の影山邦人隊長は「10年やって来て訪れる人に2種類あることが分かってきた。地域に来てお金と時間を消費する人と、地域に来て何かを作っていく人。段々、後者の人たちが増えてきた」と振り返る。

 次回は6月28日に行う予定。

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