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山王寺の棚田で綿花の種まき 全国から50人超、地域と都市をつなぐ交流も

にぎやかに綿花の種をまく参加者

にぎやかに綿花の種をまく参加者

 日本棚田百選にも選ばれている山王寺の棚田(雲南市大東町山王寺)周辺で5月23日、「Seed to Future コットン種まきイベント」が開かれ、全国から50人以上の参加者が集まった。主催はオーガニックブランド「nanadecor」が運営するコミュニティー「My organic labo」。

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 会場となった山王寺は、標高約300メートルの山間部に約200枚[1.1]の棚田が広がる地域。高齢化や担い手不足による休耕地の増加が課題となる中、同団体は2021年から休耕地を活用したオーガニックコットン栽培に取り組んでいる。

 当日は、地元出店者によるランチや菓子の販売に始まり、歌と舞のセレモニーの後、参加者が実際に畑へ入って種まきを体験。終了後にはおやつを囲みながら振り返る時間も設け、地域住民や参加者同士が親睦を深める様子が見られた。

 nanadecor代表の神田恵実さんは「今回の参加者は50人以上となったが、11月の収穫時には例年、さらに多くなる。この取り組みは2021年に始めたが、その頃に植えた綿が今ようやく製品になっている。コットン栽培は一般的な農作物と比べても製品化までに手間がかかるが、日本で最高品質のコットンを使って製品が作れることに感動した。日本のものづくりの価値を見直す活動として、綿の種を希望者に配布し収穫したコットンを寄付してもらう取り組みのほか、今年からは『コットン応援会員』制度もスタートさせる」と話す。

 コットン栽培を担う加藤完一商店の藤原潤さんは「2018(平成30)年にコットン栽培を始めたが、継続すればこういうこともできるのかと感慨深い。この取り組みも、始めた時から支えてくれた皆さんが楽しんでくれている様子が見られてうれしい。今回は種まきだけでなく出店もあり、規模が大きくなったが、島根側の人たちが運営にも関わってくれ、東京と島根が一緒に企画を動かしている感じがするのも印象深い」と笑顔を見せた。

 種まき前に参加者へ向けてあいさつした山王寺本郷棚田振興協議会の高木健次副会長は「毎年皆さんが来るのを楽しみにしている。種まきの様子などを写真に撮って、地域の会報誌やアルバムにまとめて見ていただいている。今後もいろいろな人や関係機関と協力しながら棚田を守りたい。移住した方も交えながら交流を続け、若い世代へつないでいければ」と期待を込める。

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