奥出雲の船通山で山頂付近のカタクリの群生地が満開を迎えた4月29日、登山をしてカタクリを見るツアーが行われた。主催は奥出雲町観光協会。
船通山は、島根県奥出雲町と鳥取県日南町の県境に位置し、一体は比婆道後帝釈国定公園に指定されている。標高は1142.5メートル。山の名前は神話に由来し、ヤマタノオロチ伝説の須佐之男命に由縁が深い。
当日出雲三成駅にある同協会に集合したのは、出雲市、川本町、雲南市から参加した計5人。船通山の麓、鳥上地区に住むボランティアガイドの松崎智樹さんが先導して、登山の出発点となる亀石登山口の駐車場へ向かった。亀石登山口から登り始めた一行は、杉の人工林の中をしばらく上って行き、自然林に入る頃には渓流沿いの道が少しずつ急になってきた。
所々、急な坂を上りきると、ブナの自然林の中を等高線に沿った横手道になる。クロモジの花が咲いていたり、ヤマボウシが花をつけていたり、しばらく平な道をさまざまな花を見ながら歩いた。1キロほど歩くと、ジグザグの愛宕道で上りとなり、稜線(りょうせん)に上ると鳥上滝コースと合流する辺りはカタクリの群生地。この辺りは少し見頃を過ぎていたが、頂上付近に上がると、そこではカタクリの群生が見頃となっていた。
ガスで辺りが曇り、山頂からの360度の眺望を楽しむことはできなかったが、山頂には次々と登山客が訪れていた。30分ほどカタクリの花を楽しんで下山を始め、1時間ほどで出発した亀石登山口に到着。それぞれ車で5分ほどの斐乃上温泉斐乃上荘へ移動。手打ちそばの昼食を食べ、温泉も楽しんだ。
15時30分に出雲三成駅から出雲横田まで木次線に乗車。出雲横田で上り列車に乗り換えて、出雲三成まで木次線を楽しんだ。
同協会では6月、ブナ林を楽しむ船通山ツアーを予定している。