奥出雲の景勝地「鬼の舌震(したぶるい)」(奥出雲町三成宇根)で4月26日、「第14回鬼の舌震まつり」が開かれ、多くの親子連れなどでにぎわった。
「鬼の舌震」は黒雲母花こう岩地帯で、これを斐伊川の支流大馬木川の急流が長年にわたり浸食し、また節理や甌穴(おうけつ)によって造られた約2キロにわたるV字渓谷。川岸には切り立った絶壁、谷底には折り重なる巨岩と川の流れが生み出した浸食地形が特異な景観を作り出し、国の名勝・天然記念物に指定されている。
当日は、宇根駐車場から入り口の休み処「舌震亭」の前にかけてキッチンカーが並び、「舌震亭」前広場には、遊戯や飲食のテントが軒を連ねた。10時から、仁多乃炎太鼓の演奏でまつりが開幕。10時30分からは、松江城鉄砲隊による居合切り演舞が披露された。演技を披露した伊東收三さんは「刃筋が正しく入ると切り口がまっすぐになり、切った後の切れ端がスッと下に落ちる。正しく入らないと切り口がゆがんだり、切った後の切れ端が大きく飛んだりする」と解説した。
2013(平成25)年に整備された高さ45メートル、長さ160メートルの「舌震“恋”吊橋」に向かう左側の沢向かいには、近くにあったビザ窯を移設しウッドデッキや歩道を整備し、「仁多乃鬼ピザ」が開店。町内の窯焼きピザの店「Olive」が出張してピザを販売した。1時間ほどの待ち時間ができるほど人気を集めていた。
舌震亭前の広場では、奥出雲町で農薬・肥料を使わない自然栽培でハーブを育てる農園「巣箱の縁GAWA」を主宰する竹田康夫さんが、カモミールティーの店を出店。水出ししたすっきりした味のアイスティーを提供するほか、乾燥したカモミールも販売した。
地域の山菜を売る店や、仁多米の御飯を試食できる店、スイーツを販売する店などに訪れた人たちが立ち寄り、谷あいの広場は終日にぎわいを見せた。