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雲南の劇団「おばば座」が15周年公演 専用劇場を笑いで包む

「おばば座」15周年記念公演の最後にあいさつする座長の柿本啓子さん

「おばば座」15周年記念公演の最後にあいさつする座長の柿本啓子さん

 雲南の高齢女性から成る劇団「おばば座」が7月5日、専用の劇場「おばばの玉手箱」(雲南市木次町西日登)で15周年記念公演を行った。

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 JAしまねが女性向けに開講しているJA女子大で2年間演劇を学んだ柿木啓子さんが卒業時、「もっと続けて(演劇を)やりたい」と考え、2010(平成22)年、中学の同級生数人と同劇団を立ち上げ、JA女子大で演劇の講師だった清原眞さんに台本と演出を依頼した。以来10年、清原さんに指導を受けながら、柿本さん自らも台本を書くことを始め、「婚活協奏曲」「ももたろう」などの台本を書くようになった。

 「地域に笑いと元気を」をモットーに、出雲弁でコミカルなその芸風が話題となり、結成6年目には年間32回公演を行ったこともある。専門家に依頼してオリジナルの歌も作詞・作曲。毎回公演で披露するようになった。

 コロナ禍の2020年には、夫の昭さんが大工だったことから、公演が出来ない間に自宅の敷地内にあった築100年以上の納屋を改装して専用劇場を造り、2021年3月に「おばばの玉手箱」が完成。2023年5月に活動を再開した。

 当日は、15周年記念公演ということで、中学時代の同級生が大勢訪れ、地域住民も含め30人余りが集まった。10時30分から座長の柿本さんがあいさつで、「よもよも(よくよく)15年続いた。こんなにたくさん来ていただいて小屋がつぶれそう」と話すと、集まった人たちから笑い声が上がった。

 前座で、高齢男性2人から成るギターのユニット「エルダーズ」がギターを弾きながら歌を披露。子どもたちがヒップホップダンスを披露した後、メインの演劇「柿本啓子の生前葬」が始まった。

 早くに亡くなった夫が地域の人たちに感謝のあいさつができずに死ぬことを心残りとしていたことを、長らく心に留めていた柿本さんが、地域の人たちに感謝を伝えるための生前葬をしたいと言い出し、息子たちの家族ともめながら実施にこぎ着けるストーリー。所々に笑いを誘う仕掛けの台本で、会場を時々笑いに包みながら上演が続いた。

 最後の生前葬の場面では、長男が喪主のあいさつを述べた後、ひつぎから柿本さんが登場。同時に明るい音楽に代わり、そこから柿本さんが得意の南京玉すだれを披露。柿本さんの生い立ちをスライドショーで披露した後、柿本さんが衣装を替えて登場すると、柿本さんが客席を回りながら来場した一人一人に「おばば座煎餅」を配り、同劇団のメンバー全員で「愛は勝つ」「おばば座の歌」を歌って踊ってフィナーレを迎えた。

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