地域の子どもたちや保護者が集う「dan-ran食堂」が6月14日、たちばら保育園(雲南市加茂町立原)で開かれた。今回のメイン料理は、地域に伝わる郷土料理の「ささ巻き」。参加者たちは地域の名人から作り方を教わりながら、親子でささ巻き作りに挑戦した。
会場となった母屋は、昔ながらの趣を残す建物。どこか懐かしさを感じる空間には、ささ巻き作りの風景がよく似合い、参加者たちは和やかな雰囲気の中で作業を進めた。
ささ巻きは、団子粉をこねるところからスタート。ただ水と混ぜるのではなく、お湯を使って力強く練り上げることで粘りが生まれ、滑らかな食感に仕上がるという。参加者たちは名人の手元を真剣に見つめながら、一つ一つ丁寧に丸め、ササで包んでいった。
使ったササは前日に山へ入り採取したもので、一枚ずつ選別し、長さを整えるなどの下準備が行われていた。食材の一部も地域からの寄付によるもので、多くの人が同食堂を支えている
。
加茂中学校からボランティアの男子生徒も参加。生徒たちは地域の人と交流しながらさまざまな体験ができることを楽しみに参加したという。ささ巻きをゆでる間、子どもたちは中学生たちと、秘密基地のような古い建物内や広い庭を探検したり、鬼ごっこやかくれんぼを夢中になって楽しんだりした。園内にはにぎやかな声や足音が響き渡った。保護者からは「子どもと遊びたくても、なかなかここまで本気では遊べないので助かる」という声も聞かれた。
ささ巻きがゆで上がると、待っていた子どもたちが次々と席へ。ササをほどき、砂糖じょうゆをつけて出来たてのささ巻きを頬張った。「もう一個食べたい」とお代わりを求める子どもの姿も見られた。
当日の食事はささ巻きのほか、水ギョーザのスープやチョレギサラダ、おにぎりも並んだ。デザートにはかき氷も用意し、子どもたちは好きなシロップを選びながら楽しんだ。
同食堂は月に1度、毎月第2・第3日曜日を中心に開催しており、開催日程はチラシを通じて地域に案内している。 開催場所も加茂町内のさまざまな場所を会場にしており、「次はどこで開かれるのだろう」と楽しみにしている参加者も多いという。