東京の経営者グループ「新グループ経営改革推進研究会」のメンバーが6月5日・6日の2日間、雲南市内各所を「大人の遠足」で訪問し、雲南市の地域創生の活動を行政、地域、民間のそれぞれの立場から学び、たたら製鉄の歴史や役割も学んだ。
同研究会は2004(平成16)年、大企業経営企画部の業界を超えた勉強会として発足。リーマンショックによる中断を経て2013(平成25年)、名前に「新」を付けて復活。以降はNPO代表や個人事業主、ベンチャー企業経営者などへメンバーの幅を広げ、年9回の勉強会と年1、2回の「大人の遠足」を行っている。「大人の遠足」は、さまざまな改革の現場を実際に視察するもので、今年は雲南を現場に選んだ。
5日朝、雲南市役所に同会メンバーの中から11人が集合。政策企画課の武田堅治さんが、合併以来の雲南市のチャレンジの歴史と成果を紹介した。その後、木次街なかの三日市ラボ(木次町木次)へ移動。うんなんコミュニティ財団の石原尚実さんが財団の役割や成果、現在取り組んでいることなどを説明した。空き家活用に取り組む財団の説明から、木次街なかで空き家活用プラットフォームの立ち上げを推進している「たすき」の岡晴信さんも活動内容を紹介し、その流れで街を歩いた後、改修してまちづくりの拠点にすることを計画している旧和田邸を見学した。
焼きサバずしの弁当で昼食を済ませた後、波多地区へ移動。波多交流センター(掛合町波多)で、雲南発で地域づくりに日本各地で取り組む会社CNCの活動を宮本裕司さんが説明。質問は売上金の流れに集中。CNCとの地域活動に投資する連携企業の投資の論理を学んだ。波多交流センターの取り組みについて、藤原みゆき主事から聞いた後は、波多コミュニティ協議会の木村守登会長から地域自主組織の経緯や役割、活動の考え方などを学んだ。
萬壽の湯で汗を流した後、宿泊先となる天野館(木次町木次)へ移動。夕食を食べながら、雲南経済新聞の白石章二編集長から、古代出雲の大和との関係や鉄の歴史、教育者・社会教育家の加藤歓一郎(かんいちろう)の教えや木次乳業創業者の佐藤忠吉の考えなどを学んだ。
6日午前は、参加者全員で、日本で唯一、たたら製鉄の現場が残る菅谷たたら山内を訪問。名物ガイド・朝日光男さんの案内を聞ききながら歩いた。
参加した竹内正さんは「初日は3つの講義で雲南の行政レベルから民間・地域レベルまでの取り組みを深く知ることができた。自分が関わる地域の人たちに雲南の話をするところから始めたい」と話していた。