
昨年活動を始めた任意団体「雲南エネルギー自治を実現する会」が7月19日、「小水力ラボ」の第2回として、水力発電と揚水発電の模型を作るワークショップを三日市ラボ(雲南市木次町木次)で開く。
同会は昨年、雲南市が太陽光発電を主とする地域エネルギー事業の事業者選定を始めるのに際して、市民の側からの意見を反映させたいとNPO法人「おっちラボ」代表理事の小俣健三郎さんが市民に呼びかけて立ち上げた。事務局長を務める小俣さんは「地方が都市に依存する関係を変えていきたい。都市の会社からエネルギーを買うのでなく、地域で作る。自分たちで考えて作るから価値が生まれ、購入するエネルギーも自分たちで選択し、結果として自律の意識が地域に根づくことを目指している」と話す。
地域エネルギー会社が設立された本年度は、地域でエネルギーを作ることを啓発するセミナーと小水力発電を勉強するラボを行う予定。ラボでは、第1回を5月19日に開き、模型の設計と調達する機材の選定を行った。
第2回では、電力供給の仕組みや、水力発電と揚水発電の原理や仕組みを解説した後、水力発電機、揚水用ポンプ、ポンプを動かす太陽光発電パネル、太陽光パネルで発電した電気で揚水ポンプを回すためのコンバーター、上下のダムの役割を果たすプラスチック容器、水を流すホースなどを使って模型を組み立てる。発電量の計測は落差2.5メートル、3.5メートル、4.5メートルの3段階で行う予定。
同会は今後、先進地域の視察(8月)や、専門家を招いた適地の見つけ方ワークショップ(9月)を計画。市民が水力発電と揚水発電の仕組みや原理を学び、地域で適地を探す活動へつなげていくことを目指す。
開催時間は13時30分~16時30分。参加費無料。帽子と飲み物の持参を呼びかける。