雲南を拠点とする社会的企業「CNC」(雲南市木次町)が「Ageing Asia Trailbrazer Award」を受賞し、4月23日、雲南市役所で石飛厚志市長に受賞報告を行った。同賞は、アジア太平洋地域の高齢化社会における革新的なリーダーシップをたたえるもので、同社のこれまでの活動と未来へのビジョンが高く評価された。
地域共生社会の実現を目指しさまざまな事業を行っている同社。住民のつながり作りから、住民それぞれの生きがいを進化させる活動を行ってきた。これまで市内で行ってきた「地域子育て縁」「地域おせっかい会議」や2025年度に始めた「えすこな共助」の理念に基づく活動などは、北海道から九州まで日本各地に広まっている。
当日は、昨年5月に入社した郷原剛さんが受賞のために訪れたシンガポールでの「ワールド・エイジング・フェスティバル2026」の様子を報告。ウェルビーイングを体現するロールモデルとして、さまざまなブースで体験や交流ができたことを話した。郷原さんは、地域自主組織「新市いきいき会」の会長を長年務め、うんなんコミュニティ財団の理事長も務める地域のキーパーソン。その郷原さんがCNCに加わり、CNCがさらに地域とのつながりを強くすることが期待されている。
共に受賞式にも参加し受賞報告でも説明した門脇優希さんと井上敬介さんは保育士育成の専門学校の同級生。在学中にインターンでCNCに関わり、コロナ禍で働くお母さんたちを支援し「地域まるごと子育て縁」を立ち上げた。そこからのつながりで、新卒で2022年4月にCNCに入社。門脇さんは「三刀屋高校の時のマイプロジェクトで一つ上の先輩と多世代が関わることで町を元気にするイベントを企画してからずっと、子どもたちと高齢者が世代を超えてつながることで双方に良い影響があり、さらにそこに親世代もつながることで、親の支援のきっかけづくりにもなるし、子ども可能性をもっと広げられると感じていた」と振り返る。
井上さんは「高齢者対策について、シンガポールでは制度としてシステマチックにやっているところが印象的だったが、日本は地域に根付いた助け合い文化に基づいているところが強みとも感じた。雲南は助け合いの文化が強く残っているのが強み」と説明した。門脇さんは「雲南市全域で取り組めているところがありがたい。子育て世代と高齢者をつなげているところが雲南の差別化ポイント」と説明した。