雲南のみんなの家(雲南市木次町里方)で8月24日、演劇のワークショップ「みんなの演劇」が開かれた。主宰は、俳優の西藤将人さん。
西藤さんは「島根のような田舎で、俳優業で食べて行くのはとても厳しい。何か始めないといけないと考えた」ときっかけを話す。同会場で2週間ごとに「演劇っぽいこと」をすることにした。今回が3回目という。
当日は10人ほどが集まった。「何が始まるんだろう」と興味を持って集まった人たちがほとんど。西藤さんは、集まった人たちに「自己紹介を兼ねて、この2週間にあったことを話してください」と声がけし、1人ずつがこの2週間に起こったことや感じたことを、気の向くままに話した。初めて奥出雲のみざわまちあかりに行ってみたことを話す人、起こったこととともに自分の感情がどう変化した2週間だったかを話す人、高齢者のサロンでネイルをしたことが楽しかったと話す人など、それぞれの人柄をうかがわせる話が続いた。
西藤さんも自分の2週間について披露。初体験でオペラに挑んだこと、いきなりの歌稽古で演出家の前で歌ったこと、車に娘と乗った時にクイズをしたことなどを、身ぶり手ぶりを交えて感情を込めて話した。全員が話し終えると、演劇の初歩的な稽古をゲーム感覚で行った。
まずは、西藤さんが目を合わせた人と息を合わせて同時に手を打ち、その人が目を合わせた人と息を合わせて同時に手を打つ。これを繰り返していく。次は、目を合わせたら同時に手を打つか、両手でお互いに同時にグーをするか、どちらかを選びながら、進めた。目を合わせるタイミングや手を打つ、グーをするタイミングを合わせるのが難しく、なかなかペースが上がらない。
だんだん慣れてくると、ペースが少しずつ早くなってくるが、一定のペースでなかなか続かず、目を合わせてため息を吐いたらお茶を飲む、という変化をつけてみる場面も。最後はもう一度、目を合わせたら同時に手を打つことに戻して、ペースを一定に保ちながら続けることに挑んだ。西藤さんは「演劇では初歩の初歩の稽古。プロのメンバーでは、一定のペースでどんどん続けていく」と話す。
西藤さんは「年内は今後も2週間に一度のペースでワークショップを続けていきたい」と意気込む。