
「松笠縁の館」(雲南市掛谷町松笠)で6月7日、防災ワークショップが開催された。松笠振興協議会が毎月開いている「まつかさっ子サークル」の一環。
同協議会の板持保吉(やすよし)会長は、「梅雨入りを前にした時期なので、防災について子どもと保護者に一緒に学んでほしいと企画した」と話す。小学生を中心に子ども10人、保護者5人、スタッフ4人の計18人が参加した。
講師は中学校教諭の野津寛延(のつ・ひろのぶ)さんが務めた。子どもの年齢に合わせて漢字にもふりがなを付け、4年前の出雲地方の豪雨災害、昨年の能登大震災の写真や動画を使って災害の怖さを伝えた。避難の際の持ち物や気をつけることなど、クイズ形式で子どもたちに考えさせながら教えた。
参加者は防災リュックの重さを実際に体験したほか、紙を使ってコップ、スリッパ作りを行った。休憩時間には、100円ショップで買える防災グッズを手に取って使い方を試した。会場には、段ボールベッド、プライバシーを守るテント、段ボールトイレなども設置し、参加者は使い勝手を確認していた。
同館の白築(しらつき)俊幸館長は、「多様な防災用品が行政から送られてきているが、事前に使ってみないと、どう使うのか分からない。こういう機会に実際に使ってみることが必要」と話した。
同サークルの今後の予定は、「子どもたちと高齢者と一緒に灯籠作り」(7月5日)、「アユのつかみ取り」(8月2日)。開催時間は13時30分~。