
雲南の鮮魚店「石田魚店」(雲南市木次町木次)が7月1日、今年5月に開かれた「ジャパン・フードセレクション」で金賞を受賞した「元祖桜焼鯖寿司(さばずし)」の店頭販売を始めた。
交通の便が良くない昔は日本海で捕れたサバを生で運ぶのは現在の雲南市木次町付近が限界だった。木次町で焼いて奥の地域に売り歩いていたという。同店では、サバを丸ごと串に刺して焼き上げた「焼鯖」に加え、同地区で広く食べられている焼きサバを使った五目ずし「焼鯖寿司」が人気商品となっている。
店主の石田裕貴さんは「木次町は斐伊川土手にある2キロにわたる桜並木も有名で、日本桜名所100選に選ばれている。桜の季節に訪れる人たちに桜の香りを楽しんでもらおうと、焼きサバの五目ずしを桜の葉で包むことにした」と話す。これまで通販限定で販売してきたが、暑い時期にさっぱりとした味わいが合うことから地元での需要もあるのではないかと思い、店頭販売を始めることにしたという。
同店では、「焼き鯖」「焼鯖寿司」のほか、焼きサバの太巻き、季節の焼き魚、総菜を販売している。通販サイトでは定番商品のほか、「桜鯖寿司」、ウナギのかば焼き、のどぐろ塩こうじ漬けなどを扱う。
営業時間は9時~18時30分。日曜定休。