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雲南・三刀屋尾崎城址の歴史をガイドから学ぶ観光ツアー 観光協会が初開催

雲南市観光ガイドの浜田富次さんから説明を聞く参加者

雲南市観光ガイドの浜田富次さんから説明を聞く参加者

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 一般社団法人「雲南観光協会」が5月30日、三刀屋(みとや)尾崎城址の歴史を観光ガイドから学びながら歩く観光ツアーを初めて開催した。

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 同協会の内藤剛さんは「昨年、雲南市観光ガイドの育成を目的に、学者から解説を聞きながら三刀屋尾崎城址の歴史を学ぶツアーを実施したところ、とても好評だったため、今年から一般向けに観光ガイドの解説を付けたツアーを実施することにした」と経緯を説明する。

 当日は、出雲市から4人、松江市から2人、雲南市内から1人の計7人が参加。10時に城山の中腹の駐車場に集合した参加者は、雲南市観光ガイドとして10年以上の経験がある浜田冨次さんから、「承久(じょうきゅう)の乱」に始まる三刀屋一族の始まりから、戦国時代における毛利氏の台頭と尼子氏の滅亡の中での三刀屋氏の動向、関ケ原戦い以降の堀尾氏による松江城の枝城としての三刀屋尾崎城の位置付け、三刀屋尾崎城址の特徴などの説明を聞いた上で、さまざまな史跡の説明を受けながら山頂を目指して歩いた。

 途中、三刀屋尾崎城の特徴である「登り石垣」は、日本全国でも数例しか確認されていない貴重な史跡であることを富田さんが詳しく説明すると、参加者も草に隠れた「登り石垣」を熱心に観察した。最後に本丸跡地で、戦国時代に尼子、大内、毛利の勢力に翻弄(ほんろう)された三刀屋氏と三刀屋尾崎城、その後、堀尾氏により再整備された後、数年で、徳川幕府の「一国一城令」により廃城となった歴史の流れを振り返り、ガイドを締めくくった。

 1時間30分ほど散策した参加者は、その後、三刀屋交流センターに移動。参加者は、地元の弁当を食べながら出雲地域の城に関する情報交換を行っていた。

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