雲南・木次の「桜むすびプロジェクト」(雲南市木次町木次)が3月3日、木の花工房直伝の「桜茶」と「桜ごはん」の販売をオンラインショップで始めた。
雲南市木次町木次の桜並木は昭和のはじめに子どもたちが植えたもので、戦禍や災害からまちの人たちが大切に守ってきた歴史がある。木次町民による演劇で桜並木の歴史を知った女性たちが桜で町を元気にしようと木の花工房を立ち上げ、桜の剪定木を使った桜染めでストールを作り始めた。桜のことを聞きに来る客が増えてくると、おいしい桜茶でもてなそうと自分たちで桜茶用の桜の塩漬けを作り始めたという。
2014(平成26)年、同工房のメンバーと市民演劇を通じて知り合った三瓶裕美さんは、ちょうど地域おこし協力隊の任期が終わって時間があったことから、桜の花摘み、塩漬けにした花を干す作業を手伝い、すっかり心を奪われたという。それから毎年、三瓶さんは桜の塩漬け作りを手伝うことになる。
メンバーの高齢化から2023年を最後に木の花工房は解散することになったが、三瓶さんは自分が引き継ぐと決意。桜の街である木次の街なかに空き家を見つけ、うんなんコミュニティ財団(木次町木次)と協力してクラウドファンディングで集めた資金で改装。2025年4月に漬物製造所としての認可を受けることができた。新しい加工所は「桜むすび舎」と名付け、「桜むすびプロジェクト」を立ち上げて、桜を摘む作業や塩漬けを干す作業など知り合いに声をかけて作業を手伝ってもらった。
咲いたばかりの小さな花を使った桜茶は15グラム入りで、約10杯の桜茶が楽しめる。大きく咲いた花を使った桜ごはんは20グラム入りで、刻んで2合のご飯に混ぜる。価格は共に880円。
三瓶さんは「今後は地元の道の駅などでも販売できるようにしたい」と話す。