
法恩寺(奥出雲町八代)の本堂で6月11日にコンサートが開かれ、飯南町文化協会所属の「島根オカリナこもれび」メンバーがオカリナ演奏を披露した。奥出雲町布施の高齢者向けサロン活動「長者サロン」の一環。
当日の参加者は29人。窪田住職の講話に続いてオカリナ演奏が始まった。オカリナの音色に聴き入ったり、こもれびメンバーのトークに合わせてオカリナの伴奏で歌い体を動かしたりした。最後の曲が終わると本堂に大きな拍手が響き、アンコールをリクエストした。
「島根おかりなこもれび」は5年前のオカリナ教室から始まり、2022年3月に飯南町文化協会に入会した。飯南町来島文化祭でコンサートを開催したり、飯南町周辺からの要請に応じて年間10回程度の出張演奏を行ったりしている。当日は、飯南町、雲南市、奥出雲町から10人のメンバーが参加。元介護職のメンバーも多い。メンバー代表の澤田郁子さんは「せっかく聴いてもらうからには、しっかり練習しなければ、とメンバーが頑張って練習してきた」と話す。
元民生委員で長者サロン代表を務める和久利紀子さんは「地域に独居の人が増え、『楽しみがない』という声を聞くようになったことから、6年前に『お出かけサロン』として始めた。今では布勢地区の高齢者から『楽しみがあるから元気でいようと思う』などの言葉が聞けるようになった」と話す。
次回の長者サロンは7月8日、上三所郷土芸能施設(奥出雲町上三所)で、馬木民話クラブによる民話劇公演と飛越の舞メンバーによる日本の民謡・歌と踊りを予定する。