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雲南市役所でSeedプラン発表会 埼玉在住のミドル女性が最優秀賞に

Seed発表会でのオンライン参加者と審査員

Seed発表会でのオンライン参加者と審査員

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 雲南市市役所で11月29日、起業型地域おこし協力隊Seedプラン発表会が開かれ、市外在住の女性3人が事業構想を発表した。

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 当日は冒頭、政策推進課の武田堅治さんが起業型地域おこし協力隊の説明と来年度の着任を目指して、3人の申請者に10月中旬からこれまで、雲南市の現状の説明や関連する事業者の紹介、事業化に向けたさまざまな支援を行ってきたことを紹介。その成果を発表会で披露すること、市長をはじめ地域の代表や事業者の代表など5人が、それぞれ質疑と審査を行うことを説明した。

 埼玉県和光市在住の北条友美さんは「雲南キャリアブリッジ」の事業構想をオンラインでプレゼンテーション。自らの「マミートラック」からの再起を紹介しながら「ミドル女性がもっと活躍できる社会の実現を目指したい」と訴えた。「そのためには、ミドル女性自身もリスキリングや意識変容が必要なこと、人手不足で悩む地元企業も業務プロセスの見直しや人材に対する考え方を変える必要があること」を説明し、「事業を通して双方を支援していきたい」と意気込む。

 地域を代表して阿用地区振興会の後藤友則会長が「ミドル女性は家庭内の仕事も多いが、北条さん自身がどのように対応してきたか」と尋ねると、北条さんは「マンションの隣人と一緒に子育ての仲間づくりを行い、互いに協力し合ってきた」ことなどを説明した。

 倉敷市在住の穂井田蒼さんは「茶で紡ぐ雲南の地域コミュニティー」と題し、雲南の茶のイベントに参加して感じたことを話し、「地域の茶作りの人たちと協力しながら雲南のお茶を世界に届けていきたい」と話した。市内西日登地区の出身で関東在住の宮下由佳さんは「このまま人口が減れば地域がなくなってしまう危機感を感じた。空き家を手入れして人が来たくなる地域にしていきたい」と話した。穂井田さんと宮下さんは、まだ事業プランとして固まっていないため、構想のみの発表となった。

 その後、審査の時間を利用して、起業型地域おこし協力隊の先輩2人が、これまでの活動と今後の課題や取り組みを紹介した。

 審査が終了し、石飛厚志雲南市長から唯一事業計画まで練り上げた北条さんへ最優秀賞が贈られた。北条さんは来年4月に着任の予定。

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