
雲南の石照庭園(雲南市木次町平田)のハナショウブが現在、見頃を迎えている。
山を背景にした大滝と巨石の石組みによる回遊式日本庭園が特徴の同園。園主の堀江洋伸さんが1990(平成2)年に栽培を始め、21アールのハナショウブ園では400品種のハナショウブが継続的に栽培されている。今では5600株を超え、その品種数と規模は中国地方最大だという。
社長の堀江研次さんは「アヤメ科のハナショウブは、江戸時代から栽培と品種改良が進められ、『しょうぶ』と勝負と掛けて武士のたしなみとして盛んになった。多種多様な花が咲くこと、1株で2度の開花を楽しめるのが特徴」と話す。
松江市から10人ほどで訪れた女性客たちは、堀江社長から詳しく話を聞きながら、それぞれ好きな色や形の花を探して散策していた。
同園では、散策で気に入った苗を土付きで、1株1,200円で販売している。オンラインショップ「花しょうぶ苗専門店」も運営。園内には休憩所も設け、散策の途中で日本茶やコーヒーなども提供する。
営業時間は10時~16時。火曜・水曜休園(6月は無休)。入園料は、大人=600円、中高生=350円、小人=250円。駐車場あり。見頃は6月25日ごろまで。