
夏休みの工作のマンネリ打破を目指す子ども向けイベント「工作応援団」が8月10日、加茂交流センター(雲南市加茂町加茂中)で開かれた。主催は加茂まちづくり協議会。
同協議会では10年ほど前から、夏休みに大人が子どもたちの宿題を応援する「夏休み宿題応援団」を開いてきた。保護者から「夏休みの工作も応援してもらえないか」との声が寄せられ、工作のイベントを昨年初めて開いた。多くの親子が参加し好評だったことから、継続して開催することにした。
協力する市民団体「ママじかんandお父さんと一緒」が市内外から小物雑貨などのワークショップを行う店舗・個人に声がけし、今年は、松江、出雲、安来、江津、奥出雲など市外から16店舗、市内から5店舗の計21店舗が参加した。
同イベントのチラシが小学校で配られたこともあり、10時の開場前には、同センターの入り口に行列ができた。子どもたちは開場と同時に狙いをつけていた店へ向かった。ドライフラワーを使ってポットアレンジを作ったり、レジンを使って飾りを作ったり、キャンバスに絵を描いて時計を作ったり、キャンドルを作ったり、ランタンを作ったりする店に多くの子どもたちが集まった。参加者は他にも、革細工や木工細工、竹細工など、バラエティー豊かな工作を楽しんでいた。
休館中の島根県立古代出雲歴史博物館のスタッフも出店し、メモ帳にひもを通し、古い本の作り方を体験する「和とじ本風メモ帳」作り体験と、市内から日本最多の数が出土し同館に国宝として収蔵されている「銅鐸」のトートバッグづくり体験を提供した。雲南市環境政策課も出店し、ごみを減らし資源循環を促進する「キエーロコンポスト」の工作体験を提供した。
併せて、飲食店3店とキッチンカー2台も出店。同協議会は、加茂こども食堂の運営スタッフの協力でカレーライスを300円で提供した。ゲームを楽しめる店も出店し、同館ロビーで子どもたちが大きなスクリーンを前にゲームを楽しむ姿も見られた。