
三新塔あきば協議会が8月3日、木次経済文化会館(チェリバホール)(雲南市木次町里方)で20周年記念式典を開いた。
2004(平成16)年11月1日、6町村合併で雲南市が生まれ、2005(平成17)年11月に「地域自主組織」の先駆けとして同協議会が結成され、活動拠点となる「交流センター」が設置された。以来、同協議会は地域課題を住民自らの手で解決する仕組みに取り組んできた。
式典では、藤原昌之現会長が「生まれた赤ちゃんが20歳となることを考えると、とても長い歳月であることを感じる。今年20周年を迎えることができたのは住民の皆さまの尽力があったから」と感謝の言葉を述べた。
来賓の石飛厚志雲南市長は「雲南で始まった行政と地域住民が共同してまちづくりを行う『地域自主組織』は、今では全国813自治体、8193組織に広がっている。協議会の地域住民が主体となった取り組みにより、木次のまちなかも少しずつにぎわいを取り戻して来ているように感じる。今後も行政と地域とが一緒になってまちづくりを進めていこう」と呼びかけた。
併せて、功労者4人を表彰。その一人で初代会長を務めた小林憲司さんが「2005(平成17)年5月に市の説明会に出かけ地域自主組織の話を聞いた。他に先駆けてやろうと、すぐに協議会結成に向けて動いた。地域にある3地区の名前(三日市、新市、新塔)と『あきばの山』があることから、三新塔あきば協議会という名前にした」と当時を振り返る。
会場には多くの地域住民が詰めかけ、中学生ボランティア8人も運営を手伝った。式典後には、雲南吹奏楽団が5曲を演奏したほか、三刀屋高校ダンス部がダンス舞踊を披露。地区内外19店舗が賞品を提供し、抽選会も行った。