雲南の道の駅「さくらの里きすき」(雲南市木次町山方)で7月19日、「おもちゃの病院 in 雲南」が開院した。
おもちゃの病院は、子どもが大切にしているおもちゃの治療を通じて、子どもたちに物の大切さ、命の尊さを知らせようと1994(平成6)年4月に開院し、今年で32年を迎えた。普段は月4回、松江市内の会場で開いている。同施設への出張は年1回行ってきた。
当日は、ボランティアの治療スタッフ6人、受付スタッフ2人が訪れ、キッズコーナーに受付テーブルと治療コーナーを設けた。加茂町在住の親子連れが壊れたおもちゃを複数持参して来院。「兄から使っていて、一番下の弟がとても気に入って遊んでいたのに音が出なくなった」と音の出る消防車やアンパンマンの電子ペンを持ち込んだ。
受け付けが終わると、治療スタッフが症状を確認し、早々に分解を始めた。消防車は電池を入れるところの金具がさびついて接触不良が疑われたため、治療仲間に部品の在庫を持っているかを確認。ちょうどいい金具を持っている仲間からもらった金具に交換すると音が鳴り、治療が完了した。親子に手渡すと、ボタンを押して音が鳴ることを確認していた。
アンパンマンの電子ペンを担当した治療スタッフは、分解し、テスターで壊れた個所を探す細かい作業を続けたが、なかなか故障個所が見つからない。持ち込んだ親子に修理に時間がかかることを伝え、おもちゃは入院することに。受付スタッフが「故障個所が分かったら責任を持って連絡する」と、持ち込んだ親子に伝えた。
治療スタッフも全員ボランティア。電子キーボード折を担当したスタッフは、割れた基盤を接着し、断線した回路を細いリード線でつなぐ作業を行った。壊れたカメラのおもちゃを担当したスタッフは、分解するとすぐに電池が膨らんでいて不良となっていることを発見。電池を取り出した後、自ら作った道具で電圧や電流をセットして通電してみるとカメラが通常通り機能することを確認すると、電池をどうやって手にいれるのか仲間に相談していた。
受付スタッフの一人は「治療スタッフが高齢となり、いつまで出張して来れるか心配」と話す。松江のおもちゃの病院では、ボランティアの治療スタッフを募集しているという。