雲南の中野交流センター(雲南市三刀屋町中野)で3月3日に「野菜作り講習会」が開かれ、中野地域の住民ら19人が参加した。主催は中野の里づくり委員会。
講師を務めたのは、長年にわたり市内の農協で営農指導員を務めており、10年前から中野地域での野菜作り講習会や収穫祭での品評会で指導してきた田中隆行さん。「10年前と比べると、この中野地区でも野菜作りをする人が少なくなった。講習会を始めた頃と参加するメンバーが一緒」と話す。
当日、開会のあいさつで、同委員会ふるさと振興部長の三浦由美子さんが「毎年毎年夏の暑さがひどくなってきている。夏の暑さに強い野菜作りを学びましょう」と呼びかけた。講師の田中さんも「これからの野菜作りは夏の酷暑を考えて行かなければ。過去は30度を超える日がたまにある程度だったが、今後は40度を超える日も出てくることを想定しなければならない。健康野菜作りをより一層しっかりとやっていく必要がある。植物が健康になれば多少の病気や高温にも耐えられる」と訴えた。
田中さんは「健康野菜作りの基本の第1は深く耕すこと。スコップで少なくとも30センチは耕してほしい。深耕で根がよく張るようになるので病気が少なくなるし、これだけで収量が2倍になる」と訴えた。野菜を作らない時にソルゴーなどの麦を植えると根が固い地盤まで深く入りこむので深く耕す代わりになるという。
第2は土作り。わら堆肥に牛ふん堆肥か鶏ふん堆肥を混ぜて土作りをすることを説明。堆肥の臭いがするのは半生の状態で、このまま野菜を植えると堆肥の発酵ガスで根がやられるので、必ず臭いがしなくなるまで完熟させてから使うよう訴えた。「わら堆肥が入ることで、土中に酸素、肥料、水分を保持する力が強まり、高温による乾燥防止になる。堆肥は毎年畑に入れるように」と説明した。
田中さんは肥料についても説明。夏対策には微量要素が重要である点や、牛ふん堆肥には微量要素が含まれること、鶏ふん堆肥には元肥成分が牛ふん堆肥の10倍あることなどを説明した。田中さんは「ここまでが80%、残りの20%は病気や害虫対策だが、農薬を使いたくない人もいると思うので、ここまでをしっかりやってほしい」と訴えた。
最後に参加者から出された質問に、ホワイトボードに絵を描きながら根切り虫対策、トウモロコシの害虫対策などを詳しく説明すると、会場の参加者は熱心に聞いていた。