
雲南コミュニティーキャンパス(U.C.C.)の1泊2日キャンプが6月21日・22日、雲南市内で開催され、県内、岡山、愛媛、大阪の6大学から16人、広島から高校生1人の計17人が参加した。主催は雲南市、運営は一般社団法人「umi」。
今年で10年目を迎えた雲南コミュニティーキャンオパスは、大学のない雲南市で大学生が長期インターンやキャンプを行い、関係人口創出を狙うプログラム。過去に128大学、延べ695人が参加している。
1日目は、プログラムの説明の後、アイスブレイクのアクティビティーで汗を流した。昼食後、3つのコースに分かれて雲南市内のチャレンジャーを2人ずつ訪ねた。新規就農でアスパラ農家となった片寄佑人(ゆうと)さんを訪れたチームは、新規就農の大変さやハウス内でのアスパラの生育状況などを聞き、トラクターの運転に挑戦した。次に訪れた三瓶裕美さんは14年前に農ある暮らしを求めて地域おこし協力隊として移住してきた。昨年、地域の婦人会から桜の塩漬け作りを受け継いだ。参加者は塩漬けした桜を干す作業を体験した。
夕方は、市内の温泉を楽しんだ後、宿泊場所となる入間交流センターへ移動。雲南市内のチャレンジャー7人、スタッフ9人との交流会に臨み、学生は、それぞれのチャレンジャーの話に耳を傾けた。
2日目は、1日目の振り返りに続き、雲南で体験したことをベースに今後の自分のアクション作りを行った。最後に、2つのグループに分かれて各自のプランを発表し、互いに感想や応援コメントを送り合った。
クロージングでは、浜田市から参加した山本心南(ここな)さんが「自分の気持ちを言葉にする大切さを学んだ」、松江市から参加した加藤亜美梨(あびり)さんは「発表の前はかなり緊張したが、みんなからコメントもらってうまく出来たんだと分かり、ホッとした」、岡山から参加した髙橋章一郎さんは「同じキャンプを岡山でも行いたい」と、それぞれ話していた。
同市政策推進課長の鳥谷健二さんは「このキャンプをきっかけに雲南を知ってもらい、雲南に出入りするハードルが少しでも下がることを期待している」と話す。
雲南コミュニティキャンパスでは現在、今夏の長期休暇中に行う「まちまるごとインターン(4週間程度)」の参加者を募集している。