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雲南・鍋山で被爆体験記の朗読会 戦争の悲惨さを若い人たちに伝えたい

チラシを手に参加を呼びかける奥井さん

チラシを手に参加を呼びかける奥井さん

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 鍋山交流センター(雲南市三刀屋町乙加宮)で10月5日、被爆体験記や戦争と平和をテーマにした絵本・書籍の朗読会が開かれる。主催は下乙多田(おっただ)交流館福祉部の奥井義晴さん。

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 奥井さんは昨年から同館でいきいきサロンを担当し、農繁期を除く毎月開催してきた。8月4日の地方紙に掲載された「戦争の悲惨さ 朗読で訴え」の記事に目を留めた奥井さん。世界のあちこちで戦争が起こり、日本でも防衛費の増額の議論が活発になる中、若い人たちに朗読を聞いてもらい、今の平和が未来永劫(えいごう)続くことを願いたいと考え、同サロンで朗読会を開きたいと思った。しかし、通常使っている同館が狭く、空調設備もないことから、鍋山交流センターで開催することを考えた。

 同交流センターを運営する躍動鍋山の秦会長に相談したところ、同センターの利用に加えて300枚のチラシ作成の応援をもらった。市の広報広聴課へも相談し、9月14日に開催された「永井隆平和賞」発表式典のロビーでチラシを配ることもできた。

 当日は、被爆体験記の朗読ボランティアを30年継続している梅原信子さんと、共に活動する小学校教諭、野川由美さんを招く。梅原さんは広島市在住していた頃に国立広島原爆死没者追悼平和記念館が募る被爆体験記の朗読ボランティアに参加。月2、3回の頻度で活動してきた。2011(平成23)年、美郷町にUターンした後は島根県内で活動を続けている。野川さんのピアノ伴奏を交えて、被爆者が残した詩や、戦争と平和をテーマにした絵本・書籍を朗読する予定。

 開催時間は10時30分~12時。参加無料。朗読会の後には参加者との交流も予定している。

 奥井さんは「交流の後には、梅原さんと野川さんを、町内にある永井隆記念館とおいたちの家を案内したい」と話す。

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