
雲南市商工会が三刀屋交流センター(雲南市三刀屋町三刀屋)で8月21日、資産形成講座を初めて開いた。
当日は15事業所17人が参加した。14時から山陰合同銀行雲南コンサルティングプラザの細木直子プラザ長が講師を務め、新しくなったNISAについて詳しく解説。分散投資をすることでリスクを低減できることや、すでに働く人の4人に1人が、特に20~30代の若い層では7割近くがNISAを行っていることなどを紹介した。その後、個人型確定拠出年金(IDeCo)についても解説し、掛け金の節税効果や運用益が非課税となることなどの税効果と複雑な手数料について詳しく紹介した。解説の後にはスマートフォンを使い、参加者それぞれが掛け金や期間などに応じて節税額を個別にシミュレーションした。
15時からは島根県商工会連合会共済推進アドバイザーの服部泰司さんが講師を務め、冒頭で分散投資の重要性とともに「今日話を聞いた全部をやってほしい、全部をやることが分散投資」と話した。
その後、従業員の退職金を気にする経営者は多いが経営者自身の退職金を気にして検討している経営者が少ないことを紹介。「長く生きることをリスクと捉え老後資金を経営者としてどのように準備するかを検討してほしい」と訴えた。商工会が提供している共済メニューを紹介しながら具体的な相談事例を使って詳しく解説した。
参加者は時折、メモを取りながら熱心に聞き入っていた。