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「室山のお家」で恒例の「うんなん忠ちゃん学校」 子どもたちがお祭り作り

自分たちで飾り付けした「かき氷店」で接客する子どもたち

自分たちで飾り付けした「かき氷店」で接客する子どもたち

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 古民家を改修した「室山のお家」(雲南市木次町寺領)で8月11日、「うんなん忠ちゃん学校」の3日目「お祭りを創ろう!」が行われた。主催はCNC。

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 5年前にサマーキャンプとして始まり、昨年から自然との共生、地域自給、緩やかな共同体などの考えと実践を通し、未来を生き抜く知恵を地域の人と紡いできた木次乳業創業者の佐藤忠吉さんにちなんで「うんなん忠ちゃん学校」と名付けた。忠吉さんの「下座して学べ」という言葉を大切に、大人も子どもも、共に学ぶことを大事にしている。

 リーダーの井上敬介さんは「楽しみながら学んでいくことを大切にしている。大人も子どもも、身につけていくことで気づいたり、やりたいことを見つけたりしていければ」と話す。

 1日目には、山王寺の棚田(市内大東町山王寺)に行き、まき割りをして、かまどでご飯を炊き、自分で作った箸で食べた。島根大学の学生のサポートで昆虫や水生生物などの観察会も行った。2日目は雨で清流での体験はできなかったが、「みんなのお家」でアユのつかみ取り、飯ごう炊飯、流しそうめんなどを体験した。

 3日目は子ども10人と保護者が参加。9時30分に「室山のお家」に集合すると、祭りに出店する綿菓子店、かき氷店、焼きそば店、レモネード店の担当に分かれて店の装飾や値付けなどを行った。一番奥に出店する綿菓子店では、大きさの見本を作って飾ったり、目立つようにかもいに綿菓子を飾ったり、レモネード店では色画用紙でレモネードの文字を切り抜いて飾ったりするなど、子どもたちがそれぞれ工夫を凝らした。

 祭りが始まる前には大広間いっぱいに4店舗が完成。リーダーの井上さんがチケットの仕組みを子どもたちに説明。「受け取ったチケットがたまってきたら、店を担当している子どもたちも他の店に行ってチケットを使って楽しんでほしい」と話した。

 祭りが始まる14時になると続々と地域の親子やお年寄りが来場した。受付で1,200円分のチケットを500円で購入し、大広間の店舗で思い思いの商品を購入して楽しんだ。一時はチケットが足りなくなる場面もあり、スタッフが対応に追われた。

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