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雲南・上山で伝統行事「上山餅さし」 巨大な餅を片手で持ち上げ、回数競う

45キロの巨大な餅を片手で24回持ち上げた川角さん

45キロの巨大な餅を片手で24回持ち上げた川角さん

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 雲南の善福寺(雲南市吉田町上山)で2月15日、1840年から180年以上続く伝統行事「餅からげ」と「上山餅さし」が行われた。主催は上山餅さし保存会。

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 天保の大飢饉(ききん)の際に疫病がはやり、当時の住民は観音様に祈るしかなかったという。その時から厄払いを願い、全戸からもち米を出し合い巨大な餅を作って、それを片手で何回持ち上げられるかを競ったのが始まりという。市の無形民俗文化財に指定されている。

 当日は9時から「餅からげ」を行った。15升のもち米をついた巨大な餅と3升の小さな餅に、上山集落センター(吉田町上山)で持ち手となる木を縄でくくりつけ結んだ。その後、当家の若手によって持ち上げられ、観音堂まで7回奇声を上げながら歩き、無事に巨大な餅が観音堂に納められた。かつては「餅からげ」は、前日の深夜12時を回ると当家の家で行われ、夜中に奇声を上げながら観音堂まで運んだという。

 13時になると同地区内外から見物客が集まり、観音堂では善福寺住職がお経を上げ、集まった人たちが順番に焼香した。その後、地区の人たちから巨大な餅と小さな餅合わせて約45キロを片手で何回持ち上げられるかを競った。地区の人に声をかけられ見物に訪れた留学生やALTの教師が挑戦したり、市内で獣害対策などに携わる地域おこし協力隊のメンバーが挑戦したり、地区の子どもが挑戦したりするなど、多様な人が力比べに挑戦した。

 当家の若者の川角大輝さんが24回持ち上げ優勝した。川角さんは「3年ぶりに参加した。前回は27回上げたけど、今年の餅は前回より重かった」と話す。餅の乾燥具合で少し重さが変わり、くくり方でも上下の重さのバランスなどで上げにくくなったりするという。

 巨大な餅は切り分けられ、見物に集まった人たちに振る舞われた。

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