石照庭園(雲南市木次町平田)で紅葉が見頃を迎え、11月22日・23日の2日間、恒例となった秋の紅葉とライトアップを行う。
山を背景にした大滝と巨石の石組みによる回遊式日本庭園が特徴の同園では、春のシャクナゲ、初夏の花ショウブ、盛夏の流しそうめんなど、季節に合わせた催しを開いている。朝の冷え込みが厳しくなってきた11月になり木々の色づきが深まってきた。紅葉は11月15日~24日が見頃だという。
22日は園内別邸で17時より、同園の堀江研次社長の古くからの友人の長廻政志さんが韓国民族音楽コンサート「とうるりむ」を行う。長廻さんは趣味の短波放送を通じて韓国音楽につながり、雲南地区日韓親善協会の発足に当たりオンヌリ国楽芸術団を雲南に招いたこともあり、自らも演奏するようになった。コンサートでは、別邸懐石(4,200円~)や松花堂膳(1,400円~)も提供する。
18時からは、同園の大池にある島に野外特設ステージを設け、同町温泉地区の槻屋神楽保存会による夜神楽を行う。同保存会は日本最古の歴史書「古事記」に記されている八岐大蛇(やまたのおろち)退治。須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治した斐伊川の上流の地、その伝説の地に生まれた神楽を継承する。素朴な古典神楽であり、舞い、舞所の切飾りなどに修験神楽にも通じる要素を多分に残していることから、島根県指定無形文化財に指定されている。
堀江さんは「ライトアップされた舞台での演舞は大池にも写り込み、さらに優美で幽玄な舞いとなる。伝説の地で伝説にふさわしい雰囲気と迫力を楽しんでほしい」と呼びかける。
ライトアップは日没~19時30分。入園観覧料は1,000円。