雲南市木次経済文化会館チェリヴァホール(雲南市木次町里方)で10月19日、雲南市創作市民演劇2026年公演の出演者・スタッフ募集の説明会が開かれた。主催は雲南市演劇によるまちづくりプロジェクト実行委員会。
同演劇は、雲南市内外から集まった市民が、演劇の世界に触れる喜びを体感し、参加者の相互交流と出会いの場を得て、地域文化の活性化を目的とする。2010(平成22)年から計10作品を上演し、通算1万人以上の観客を動員した。
脚本・演出を務める亀尾佳宏さんは、演劇部顧問として、松江工業高校、三刀屋高校、三刀屋高校掛合分校を指導する。全国大会に10回導き創作脚本賞3回、優秀校国立劇場公演4回を獲得。2012(平成24)年から同演劇の脚本・演出を担当し、異色の市民劇集団に育て上げた。日本演出家協会主催「若手演出家コンクール2021」で最優秀賞を受賞した。
当日は同ホール3階の大会議室に市内外から40人以上が集まり、初めて参加するという人も半数近く見られた。亀尾さんの自己紹介の後、戦国時代の尼子に仕え月山富田城にこだわった山中鹿介や、本年国宝制定10周年を迎えた松江城を築いた堀尾吉晴、さらには豊臣秀吉や徳川家康など戦国を駆け抜けた武将たちの不落の城を巡る物語と、作品の紹介を行った。
参加要項にそって募集する仕事内容、参加条件、参加にかかる費用、参加者の求める事項などを説明した。参加者からは、稽古への参加頻度や仕事の内容などについても質問が出され、初めての参加者や未経験者を意識して、仕事内容について役割別に細かく説明を行った。亀尾さんは「稽古初日には台本はなく、集まった人たちを見ながらキャストを決め台本を作っていく」と説明。「キャストとして集まった人たちを見て演劇を作っていくので経験がなくても参加してほしい。稽古への参加頻度についても参加者の仕事の事情なども考慮していきたいので個別に相談してほしい」と話す。
出演者・スタッフの締め切りは11月9日。公演日は2026年3月28・29日。