
来島交流センター(飯南町野萱)で10月18日、「第3回ファミリーピアノコンサート」が開かれ100人を超える町民が集まった。主催は任意団体「来島ビジョン推進会議」。
2021年に来島地域づくりミーティングで暫定版ビジョンの策定後、2022年に住民組織として同会議が立ち上がり、2023年3月、「来島地区地域づくりビジョン」が完成した。同会議はそれ以降、「防災」「住民交流」「拠点施設の活用」を柱に、いろいろな立場・世代の人に関わってもらえるよう、工夫しながら地域づくりを進めている。
当日は飯南町で安部音楽教室ピアノ講師を務めるピアニストの安部祥子さん、安部さんの恩師で広島市でぴあの学校の代表ピアニストの山下雅靖(まさのぶ)さん、地元のコーラスグループ「キュイジーヌ」が出演した。前身のコーラスグループを経て2001(平成13)年9月にキュイジーヌとして活動を始め、2007(平成19)年より安部さんがピアノ伴奏を、2019年より山下さんが指揮を行い、長きにわたり活動を共にしてきた。
第1部では安部さんがピアノソロで「紡ぎ歌」など3曲、山下さんがピアノソロで「白樺」など3曲を演奏した後、2人が「童謡唱歌メドレー」「宇宙戦艦ヤマト」の2曲を連弾した。
山下さんがそれぞれ曲の紹介を行い、安部さんが演奏した「人形の夢と目覚め」では、「お風呂がわいた曲。一部のガス機器メーカーがお風呂が入った時のアナウンスにこの曲を使っていることから子どもたちがよく知っている」と紹介。100年以上前に作られた童謡唱歌の説明では、「当時のお金で数十億円以上をかけた国家プロジェクトだったのでは。全ての曲が名曲」と紹介した。
第2部では、キュイジーヌが「さびしいカシの木」など4曲の合唱を披露した後、山下さんのピアノに合わせて安部さんが「かぐや姫」を、時折歌を交えながら朗読した。最後にアンコールを求めて鳴りやまない拍手に応えて、山下さんと安部さんが「情熱大陸」を連弾した。