
善徳寺(雲南市三刀屋町三刀屋)で10月6日、中秋の名月の夜に「お月見会」として須山守さんによる歌謡ショーが開かれた。主催は善徳寺仏教婦人会。
坊守の楠智恵子さんは「毎年中秋の名月の日にお月見会をやっている。昨年は落語を行った。今年は昭和歌謡が高齢者に人気があるということで、須山さんにお願いした」と話す。
当日は境内をライトアップし、本堂の入り口にはススキを飾った。地域の開始時間の前には、高齢者を中心に32人が善徳寺本堂に集まった。
須山さんは、掛合小学校教頭、吉田中学校校長を歴任後、2009(平成21)年3月、三刀屋小学校校長を最後に退職。現在は雲南市文化協会会長を務める。退職後は好きな歌謡でボランティア活動や各種イベントに出演している。須山さんは「退職までは子どもと一緒に歌っていたが、退職後は自分も高齢者として高齢の人たちと一緒に歌わせてもらっている」とあいさつした。
「愛の唄」と題した第1部では、歌の説明をしながら、人生一番、ここに幸あり、愛燦燦(さんさん)、昴(すばる)など7曲を歌い上げた。その後、参加者も一緒に、二輪草、長崎の鐘の2曲を歌った。「心の唄」と題した第2部では、津軽おとこ節、おしどり峠、母ちゃんの浜唄など6曲を歌った。
ショーが進むにつれ、本堂の左上に中秋の名月が上がり、境内では鈴虫が鳴き声を響かせた。