
9月に旧海潮中学校跡に移転した海潮小学校(雲南市大東町南村)で10月5日、「第36回うしおまつり」が開かれ、地区内外から多くの人が集まった。主催は海潮地区振興会。
同協議会の佐藤治美会長は「地域内の地区別にチームを結成することが難しくなってきたことから、従来10月最初の日曜日に開催していた地区の運動会をやめ、10月最終日曜日にやっていた『うしおまつり』を運動会をやっていた日に開くことにした」と話す。
午前中は模擬店が中心となり、屋外で、焼きそば、焼き鳥、出雲和牛ステーキ、ポークバーベキュー、コーヒーやクッキー、パンと炊き込みご飯、金山寺みそや乾物、めだか販売、アクセサリー、射的とスーパーボールすくいなどの出店が軒を並べた。
屋内では、ボッチャなどの体験ができるスポレクコーナー、被爆80年原爆パネル展、防災や健康のコナーなどを設けた。地区の子ども園や児童クラブ、自治会、延寿会などの作品も展示した。
給食棟では、きたそば食堂がそばを、料理クラブがぜんざいを、お茶と和菓子を、それぞれ提供。昼過ぎには用意した駐車場が満車となり、誘導員がこども園の駐車場へ誘導する姿も見られた。
午後からは同校体育館で芸能フェスティバルが開演。昨年結成された海潮子ども神楽が神楽「簸の川大蛇退治」を披露した。海潮子ども神楽は、小学生5人、中学生7人の計12人が参加し、おはやしと演舞を行った。演舞の後には舞台に全員が並び演舞した感想を述べた。その後、海潮盆踊り保存会と海潮小学校児童が海潮盆踊り「古代寺おどり」を披露したほか、蓮和の会が日本舞踊、うしおエアロビクスがエアロビクスダンス、いろとりどり舞踊会が日本舞踊、うしお児童クラブの子どもたちがダンス、蔦沢神楽社中が神楽「香具山」を、それぞれ披露し、集まった多くの人たちが大きな拍手を送った。
屋外に島根発動機愛好会のメンバーが戦後すぐの頃に使われていた焼玉発動機10台ほどを展示。メンバーの内田博之さんは「当時はこれらの発動機を使って脱穀やもみすりなどの農作業に使っていた」と話していた。