
木次図書館(雲南市木次町木次)が10月1日、「住まいの終活」と題し、関連の書籍や雑誌、資料などを集めた特設コーナーを設けた。
雲南市うんなん暮らし推進課の空き家コーディネーター浜田里美さんが木次図書館の統括主幹景山民子さんに声をかけ実現した。市内で空き家が課題になってきたことに気づいていた景山さんは、図書館にあった関連書籍に加え、新しい書籍も購入した。購入に当たって関連の書籍を探した景山さんは「出版点数がそれほど多くはないことに気づき、この分野はまだ新しいこれからの分野なんだと思った」と話す。
同館の入り口すぐの場所に設けたコーナーには、「空き家はすぐに売りなさい」「マイナス相続」など、古い家をそのままにしておくと片付け費用や解体費用などに多額のお金がかかるうえに、田舎では更地で売りに出してもほとんど値段がつかない状況となることもあり、資産と思っていた不動産が「負動産(負の資産)」となることに警鐘を鳴らす書籍を並べた。
書籍や雑誌のほか、手に取って見ることができる空き家クイズや住まいの終活を説明するフリップを置き、空き家すごろくや空き家バンクのポスターなども貼り出した。雲南市が運営する空き家バンクには現在50軒ほどの登録があり、毎年20軒ほどが新たに登録されているという。
特設コーナーは10月30日まで。年末年始には同様のコーナーを大東図書館でも開設の予定。来年には市内の3図書館で同時に開催することも予定しているという。