食べる

雲南・八日市のシンボル「浪速家の大松」の下で角打ちイベント 満月の夜に

オリジナル日本酒とチラシを手に地元の若者の来場を呼びかける店主の浪速一浩さんと姉の藤原明子さん

オリジナル日本酒とチラシを手に地元の若者の来場を呼びかける店主の浪速一浩さんと姉の藤原明子さん

  • 0

  •  

 江戸時代伊能忠敬も見たという八日市のシンボル「浪速家の大松」(雲南市木次町八日市)で10月6日の満月の夜、「酒と肴(さかな)と、月と松と、」と銘打った角打ちイベントが開かれる。主催は浪速酒店と遠足計画。

[広告]

 「浪速家の大松」は樹齢450年以上、樹高12メートル、幹回り2.8メートル、枝全長は25メートルに及ぶ。戦国時代三刀屋城主に仕えた土屋家のもので、元は門の上にかかる「門掛けの松」だったという。江戸時代初期、土屋家が造り酒屋を開業した時、大松はすでに今の場所にあった。1813年には、日本全国を測量して歩いた伊能忠敬一行が宿泊したという記述が、忠敬の測量日誌に残っているという。明治に入り、今の浪速家の所有になった。

 浪速家の店舗は、大松の枝を切り、明治中期に建てられた。浪速家は土屋家から受け継いだ造り酒屋を営んでいたが、戦時中に統制で廃業し、今の酒販店になったという。大松は、先代の店主・浪速克(まさる)さんが大切に手入れをしてきた。枝をつっかえ棒で支えて店の屋根にはわせ、屋根伝いに伸びるようにしている。

 2024年に岡山市から雲南市に移住してきた石原達也さんは、これまでの経験を生かして地域の課題解決事業を企画運営する「遠足計画」を起業した。事務所を置いている木次街なかで、八日市のシンボルとなっている大松が屋根を貫く浪速酒店を活用してにぎわいが作れないかと考えてきた。思い切って浪速酒店の店主浪速一浩さんに相談したところ、八日市をもっと盛り上げたいと考えていた浪速さんと意気投合。隣接する八日市交流センターや地元の石田魚店などの協力を得て、同イベントを開催することにした。

 当日は、浪速酒店の他、石田魚店、ゲテモノが出店し酒と肴を提供。併せて、遠足計画がスーパーボールすくいや、囲碁などのゲームを貸し出す予定。

 開店時間は17時30分~21時。雨天決行、荒天中止。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース