
学生団体「en゜(えん)」が三新塔交流センター(雲南市木次町木次)で9月21日・22日の2日間、島根県立大学松江キャンパスと浜田キャンパスで地域活動する団体のリーダーを集めて「KENDAI ローカルチャレンジャーミーティング」を初めて開いた。
同団体は松江キャンパスで学ぶ4年生の石井大貴さんと浜田キャンパスで学ぶ4年生の藤浪楓太さんに同大大学院の岡田日菜乃さんが共鳴して生まれた。共に研究している分野が似ているのにキャンパスが遠く離れているため共に活動する場が欲しかった。3人が「出会ってしまった」縁と皆で手を取って輪になろうという意味を名前に込めた。
同大魅力化推進本部キャリア戦略推進室の高須佳奈室長は「当大は3つのキャンパスに分かれていて交流の場が少ない。今回は松江キャンパスと浜田キャンパスのサークルが参加し、互いの活動や課題を共有することで、互いにやりたいこと、課題の解決策などを学び合う初めての機会となる」と期待を寄せた。
松江キャンパスから4サークル5人、浜田キャンパスから1サークル2人、「en゜」のスタッフ5人の計12人が集まった。スタッフには島根大生も1人参加した。
1日目は、自己紹介とアイスブレークに続いて雲南で活躍する先輩とのトークセッションを行い、メンバーの集め方、イベントの集客、メンバーのモチベーションの上げ方など、普段のサークル活動での悩みを話し、先輩からアドバイスをもらった。各サークルに分かれて変えたい現状、ありたい姿、明日からできることを議論し、発表を行った。発表が終わると他のサークルメンバーからコメントを投げかけ、コメントシートにも応援コメントを書いて渡し合った。
夜の宴会でも地域で働く先輩3人から話を聞いた。2日目は、地域で働く先輩の話を聞き、自身のキャリアを考えた。最後に10年後の自分を描いて発表した。
島根県出身で都会で働く社会人に特産品を届け、大学生の挑戦を応援するサークル「しずくの島根」の山下桃代さんは「刺激があった。初めての人たちと議論することで、自分の価値観が広がった」と話す。
主催した石井さんは「初めてやってみて、いろいろ改善すべきこともあった。来年も継続していけたら」と意気込む。