買う 暮らす・働く

雲南・波多で「はたマーケット」誕生祭 ワークショップやバンド演奏も

11周年を迎えた「はたマーケット」

11周年を迎えた「はたマーケット」

  • 0

  •  

 地域で唯一の店舗「はたマーケット」が11周年を迎え、波多交流センター(雲南市掛合町波多)で9月20日、「はたマーケット誕生祭」が開かれた。主催は波多コミュニティ協議会。

[広告]

 2014(平成26)年に地区唯一の個人商店が閉店。高齢者などが日々の買い物に困るとの声が上がり、検討を始めていたところ、市から全日食チェーンを紹介され、閉店から7カ月後の10月8日、同センター内に「はたマーケット」を開設した。生鮮品や加工品、日用品の他、酒類や地元産品も販売し、買い物に来た地域住民の集いの場にもなっている。同協議会では2009(平成21)年、無料送迎車「たすけ愛号」の試験運行を始め、2009(平成23)年から本格運行しており、同マーケットに出かける高齢者などを無料で送迎している。

 同センターは3月に改装し、同マーケットも明るくリニューアル。大ホールもできたことから、初めてワークショップ店舗や物販、キッチンカーなどにも声をかけ誕生祭を行うことにした。昼の部では、小物雑貨や多肉植物の寄せ植え、お面作り、木工などのワークショップや、調理家電、ジャムとアクセサリーなどの物販に加え、ヘッドマッサージなどのリラクセーションの店、唐揚げやケバブバーガーなどのキッチンカーが出店し、高齢者から子どもまで多くの人たちが参加した。

 同協議会の田原義昭副会長は「110戸270人ほどの地域だが、独居の高齢者が多く、無料送迎でマーケットに来てもらうことで見守りの意味もある。地区内ではこの数年、孤独死も複数発生している」と話す。この日も「たすけ愛号」で高齢者を送迎する姿が見られた。

 夜の部では、昼の部から引き続き出店しているキッチンカーに加え、地域の人たちが模擬店を出店し、飲料や焼きそば、フランクフルトなども販売した。市内の他の地区や奥出雲町からはバンドメンバーが来場しパフォーマンスを披露するなど、夜遅くまでにぎわった。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース