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雲南・吉田で「子牛共進会」 1歳未満の子牛の発育状況や品位を競う

出品された子牛の発育状況を腹部に手を当ててチェックする審査員

出品された子牛の発育状況を腹部に手を当ててチェックする審査員

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 雲南市とJA雲南地区本部が9月2日、吉田集畜場(雲南市吉田町吉田)で「令和7年度 子牛共進会」を開いた。

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 当日8時30分には、14肥育農家から月齢3カ月~10カ月の19頭が次々と搬入され、肥育農家ごとに牛舎につながれ、個体審査を待った。出品された子牛については、肥育農家の名前、子牛の名前、生年月日、当日の月齢、父牛、母牛、祖父牛、曽祖父牛、体高、発育判定などの情報が記載されたリストが出品者、見学者など参加者に配られた。

 9時からは開会式が行われ、石飛厚志雲南市長が「子牛の肥育農家も高齢化が進んでいるが、今日の参加者には若手も見受けられる。伝統の奥出雲和牛を守っていくためにも担い手の育成が重要。上位6頭の子牛は島根県中央子牛共進会へ出場する。2023年から雲南市の子牛が2連覇しているので、今年は3連覇を目指して頑張ってほしい」と激励した。

 来賓の島根県東部農林水産振興センター雲南事務所農業部の藤井正章部長は「全国的に母牛が少なくなる傾向にあり、低迷していた子牛価格も上昇傾向にあり、今年に入っていからの取引価格も60万円台後半を維持している。後継者の育成に力を入れてほしい」とあいさつした。

 その後、月齢の若い10頭が会場中央へ引き出され、審査員が個体審査を行った。審査員は少し離れたところから体形を見たり、子牛の体に触ったりしながら、慎重に審査した。続いて月齢の高い9頭が引き出され、同様に審査を受けた。見学者や出品者も配布された情報などを見ながら、引き出された子牛たちを見て、順位の予想投票用紙に書き込み投票した。

 審査員による審査の結果、特選賞10頭と優秀賞9頭に分けた。最初に優秀賞9頭が再び中央へ引き出され、最終比較審査を行い、首席を決定。最後に特選賞の10頭が再び中央へ引き出され、一頭ずつ首席から10席までの順位をつけた。特選賞の首席は吉田地区渡部晴夫さんが出品した月齢4カ月28日の「めぐみ号」に決まった。

 特選賞で上位6位までに入った6頭は、10月10日に行われる島根県中央子牛共進会へ出品する。

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