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雲南・須賀で「キエーロコンポスト」ワークショップ ごみ削減でエコライフ

キットになった「キエーロコンポスト」を組み立てる参加者たち

キットになった「キエーロコンポスト」を組み立てる参加者たち

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 雲南市地域おこし協力隊員で資源循環コーディネーターの山口直登さんが8月30日、レンタルスペース「すがし家」(雲南市大東町須賀)で「キエーロコンポスト」ワークショップを開いた。

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 2021年7月線状降水帯が発生し市内で多くの災害が発生した雲南市は、2022年脱炭素宣言を行い、2024年3月には「雲南市脱炭素社会実現計画」を策定した。その中で「ごみゼロ社会の実現」を掲げ、ごみの分別・リサイクルと併せて生ごみの減量化・堆肥化に取り組んでいる。

 その施策の柱がキエーロコンポストで、生ごみをコンポストの中で土と混ぜて、太陽と微生物の力で分解し堆肥を作る。雲南市ではごみの81%が焼却ごみで、そのうちの50%、全体の40%が生ごみ。焼却センターでは燃えにくい生ごみが多いため、灯油を使って燃焼を助けており、その費用が年間4,500万円に上る。同コンポストの設置が進めば、設置した家庭もごみ出しの回数が減り、指定ごみ袋の購入負担も減る。市も経費が削減できる。

 当日は大東町の各地区から4人が参加し、最初に山口さんが脱炭素の必要性や同コンポストの効果や使い方などを説明。参加者からは脱炭素に関するさまざまな質問が出され、感心の高さがうかがえた。その後、スタッフがキット化された同コンポストの作り方を説明し、参加者はインパクトドライバーを手に組み立てた。

 八所地区から参加した神庭(かんば)聖子さんは「主人の父が緑のコンポスト3基を置いて堆肥を作っているが、なかなか発酵が進まず苦労している。キエーロコンポストがどうなのか、自分でもやってみようと思い参加した」と話す。

 昨年度は40回ワークショップを行い750人が参加し、200基のコンポストを設置したという。本年度も200基の設置を目指している。

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