
雲南市木次経済文化会館チェリバホール(雲南市木次町里方)大ホールで9月14日、第35回永井隆平和賞発表式典が行われる。主催は雲南市と雲南市教育委員会。
同賞は、雲南市出身の竹下登首相の下で行われたふるさと創生事業を活用して1991(平成3)年に始められ、毎年開催してきた。雲南市で育ち、長崎の原爆直後自らも被爆しながら長崎の人たちの医療救済活動を行い、若くして亡くなった永井隆博士の思いを受け継ぎ、「愛」と「平和」に対する考えやメッセージを表現した作文を募集した。
全国2000カ所近くへ作品募集のチラシと募集要項を送り、全国から小学生低学年・高学年、中学生、高校生、一般の5部門に、市内から559作品、市外から28作品、県外から274作品、計861作品の応募があった。市内の学校の教員などによる1次審査、地域の有識者による2次審査、大学教授、小泉八雲記念館館長などによる最終選考を経て、各部門の最優秀賞、優秀賞、佳作を選んだ。各賞の受賞者には、それぞれ雲南市特産品のセットを贈る。
当日は13時30分から「長崎の鐘」を斉唱して開会、受賞者の紹介・表彰の後、各部門の最優秀賞の作品朗読を行う。14時50分からは、日本原水爆被害者団体協議会の本間恵美子代表理事が「平和をつなぐ ノーベル平和賞受賞式に出席して」と題した講演を行う。
今年は戦後80年、同賞35回の節目に当たり、キッチンペーパーやトイレットペーパーなどの紙の芯を使って作るアート「シン(芯)・アート」のワークショップを市内各所で開催し、大勢の市民が参加してアート作品を制作してきた。例年行っている市民への折り鶴制作を呼びかけ、市内6町で折り鶴を収集し、これまでに3万5000羽の折り鶴が集まった。これらのアートと折り鶴を組み合わせてつるし飾りを作り、式典会場を飾る予定。
発表式典は13時30分~、講演は14時位50分~。入場無料。